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高倉慶応のブログ

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【染の岡田さんの描く「リトアニア」に鳥肌が立った!!】

8月20日(水)快晴の京都 残暑厳しい一日でした。

美の花さん本社ビル

京都烏丸蛸薬師にある、美の花さんこと「トキワ商事」さんの本社で

リトアニアのKIMONOの製作を依頼している
「染の岡田さん」に進捗をご説明してもらった。

下絵が完成した丁度、そのタイミングでした。

岡田社長

ご覧の通りの、切れ味鋭そうな眼光の染屋さんの棟梁だ。

初めのごあいさつで・・・・いきなり、こう切り出された。

「僕たちの業界の話は、往々にして、最初は、綺麗で耳触りがいいんです」
「ですけど、話を聞くうちに、結局は、胡散臭い話ばかりで・・・」
「最後は、俺のもうけは、とか、コストはここまでで・・とか」

「結局、いつもがっかりしてました。。」
「ですから、初めに、美の花さんから、イマジンの話を聞いた時も、」
「正直に申し上げて、半信半疑でした」

「初めて、蝶屋さんに会った時も、社長の顔を見て」
「やっぱり、この人も、胡散臭そうだ!!そう思いましたよ!!」

一同が、思わず吹き出して、僕の顔を見る。
僕も、苦笑いをするしかない。。

href="http://stat.ameba.jp/user_images/20140825/17/imagineoneworld/30/cd/j/o0800053313046145008.jpg">こんな大勢で・・

「ですけどね、話を最後まで聞いても、どこも胡散臭くないんです」
「ですから、僕は、蝶屋の社長に」
「こんな仕事が、すっとしたかった、」
「リトアニアですか?任せてください」
「そういったんですわ」

こんな感じで、説明が始まった。。

リトアニアとは、バルト海に面したバルト三国の一つで
ソビエトの解体にともなって独立を果たすが、

中世のヨーロッパにおいては、最大の面積を誇った
大国だった歴史がある。

次の写真を見てほしい

モダンなテイストの友禅

使っている色数は少ないが、実にモダンで今までに見たことがないテイストの友禅です。
ぼくが、染めの岡田さんを知ったのは、美の花さんからのご紹介だが、

江戸時代の日本画家「酒井抱一」の友禅や、
エミールガレのデザインから取材した「アールヌーボー」など
実に、見事な作品だった。

ヨーロッパの最初の国にリトアニアを選んだ理由は
「杉原千畝」さんへの敬意です。
皆さんもご存じのように、第二次関大戦の最中、
駐リトアニア大使だった、杉原氏は、多くのユダヤ人にビザを最後まで発行し続け
大勢の命を救った人である。

もちろん、彼だけで成しえたことではないのですが、
いまでも、イスラエルには、彼を顕彰したカジュマルの木が植えられている。

そんな、杉原氏の執務室も当時のままに残されている。

それで、ヨーロッパ最初の国にリトアニアを選ばせてもらった。

そして、誰にこの作品を頼もうかと思案した時に
上記の写真のテイストを頭に浮かばせたわけです。

「岡田さんなら、リトアニアがつくれる」
そう思いました。

二つ返事で引き受けてもらってから一月後

悩んだ末に、岡田さんが、持ってこられたアイデアが
首都ヴィりニュスにある「聖ペテロ・パウロ教会」でした。

精密な図案

見事な教会の下絵
世界遺産にも指定されているこの教会は
全盛期のリトアニアの象徴的な建物で

3000体を超える彫刻と漆喰の壁が見事な
リトアニアの象徴です。

さて、このような写実的な着物は
「見る分」には良くても「着ると」何だかわからない。。
その点が、心配でした。

ですから、図案の段階で、随分と僕も意見を言わせてもらいました。
後ろのデザインは良くても、前の部分はどうなるのか?

できれば、来た時の胸元に「ブローチ」に見立てた
リトアニアの国花「ヘンルーダ」を入れて、上半身のポイントを
確りしたいこと。

前から見たところ

そして、リトアニアの他の名勝、十字架の丘や湖に浮かぶ古城、
それに、何としても、杉原千畝さんの執務室
などを、教会の風景の中に織り込みたい。。

さて、ここから、KIMONOのデザインの
面白さが始まります。

具象の中の抽象、写実の中の空想です。

それを見事に、一枚のKIMONOに取り入れた岡田さん。

皆さんの注目度は半端なかったです(笑)


リトアニア
段々皆さん食いついてきた。

ミスジャポンの面々からも、写真バシバシでした。。

写真バシバシ

気を良くした岡田さん。

とうとう企業秘密の「色の使い方」にまで言及!!
少ない色で、どのように美しい着物を作るか

古典の色とモダンな色のバランスの撮り方
「黄色」という色の特徴。。。。

その話になると、東京からお見えになった
超有名クリエイティブディレクターさんからも

突っ込んだ質問が相次ぎました。
あとで、この方からは、、、

「この色のお話は、目からうろこでした。」
「本当に、平面とは思えない奥行きを、こうして作るんですね!」
「KIMONOって本当にすごいじゃないですか!!!」

色の魔術師
これは、撮らなきゃ。
思わず。。

最後に、ミスジャポンとイマジンチームで記念撮影。

ただし、この下絵は、まだまだ序の口。
ここから、糸目を引いて、
彩色をしながら、途中途中で、かなり変更をしていくことになります。

でも、僕もこんなKIMONOを、一から製作するのは初めてです。

今回の皆さんのものすごい食いつきと反応をみて
「やっぱり、岡田さんにリトアニアを受けてもらって正解だ!!」

ぼくは、小さくガッツポーズをしました。

「どうせ作るなら、どこにも負けないものをつくりまっせ!!」
岡田社長のぎらぎらとした輝く目に
京都の職人さんたちの「意地」をかんじました。

全員で記念撮影
ミスジャポンと岡田社長