うだるように暑かった京都。
ミスジャポンとイマジン・ワンワールドの
プロジェクトメンバー総勢20名は
「日本の織宝」と謳われる
宮内庁御用達の西陣織元「龍村美術織物」の烏丸工場に伺った。

龍村美術織物さんについて簡単に触れておきます。
龍村さんは明治時代に創業、初代平蔵氏は、芥川龍之介曰く「天才」と称された。
正倉院や法隆寺などの古代裂を徹底的に研究し、その復元に生涯を費やした。
その功績から、国会議事堂な迎賓館などの内装のご用命や
皇室の納采の儀などに用いられる絹織物のご用命
儀仗馬車(ケネディー駐日大使の赴任の際、乗車した馬車)の内装など
国の大きな節目の催しの際には、必ず名前が登場し
先日のブータン国王夫妻来日の際にも、見学されるなど国賓のご見学も数多い。
日本の古代裂などの復元だけにとどまらず、
外国の文様を積極的に織の文様に取り入れて
「世界の美」を織り上げる、まさに日本一の織元です。
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今回も特別の許可を頂いて、見学しました。
さて、一口に帯といっても、様々な工程があります。
まずは、糸作りですね。



絹糸は、糸に撚りをかけることで、性質が変わります。
「回転」をかけるということですね。
「撚糸」という作業です。
この糸の好みは、織元によって様々ですが、
龍村さんには、龍村の「好み」があり、
作ろうとする帯によっても、撚糸を変えます。
西陣織は、横糸に工夫することで、それまでになかった「紋織」を織り上げ
普段私たちが目にする豪華な帯は、
様々な色の糸や、金糸・銀糸・箔などをつかい
織り上げます。
この際に、帯の柄をどうやって織ると思います?
その答えが、次の写真の「紋紙」です。


何だか、不思議なものですよね。。。
昔のコンピューターの設計図??
もしくは、オルゴールの曲譜見たい。。。。
まさに、言わばその通りです。
この穴が「開いている」「開いていない」とうことが
即ち「オン」と「オフ」、「0」と「1」です。
言い換えれば、「目に見えるデジタルデータ」です。
ですから、作りたい織物のデザインを、このデジタルデータに置き換えること
それが、「紋紙」ということになります。
では、この紋紙で何がおこなわれるのでしょうか?
その答えが次の写真です。

なんか、不思議で、面倒くさそうな写真ですよね。
これが、綜絖(そうこう)というもので、
上から吊られている黄色いものは、
機の経糸に一本一本つながってます。
紋紙の「ゼロ(穴なし)」だと引っ張られず、
「イチ(穴あり)」だと引っ張られて経糸があがる
そんな感じです。
ですから、この経糸を上げる、上げないを紋紙が
機の上で指示を出し、その紋紙が一枚一枚おくられる度に
経糸が上がったり下がったりするわけです。
ここまでは、大丈夫ですか?
さて、ここからが、織り上げるところを見てみましょう。


こういう写真は、見られたことがあるでしょうね。
先ほどの「紋紙」の指示で上った「経糸(経糸)」の間に
織上がりの具体的な色のついた「下絵(紋図)」を見ながら
様々な種類の色糸を「織り手」さんが「杼(糸が巻き付いた道具)」を
横に滑らせたりしながら、実際に織り上げていきます。
でもよく見てください。。。
織り手さんが見ているのは、帯の「裏側」です。。。
要するに、、、どんな風に織れているのかは、
下に引いた「鏡」越しに見ているというわけです。。
帯の長さは、5~6メートル。。
「カチャン」という一回の打ち込みも
力加減を相当正確にしないと、
帯の長さが大きく変わってしまいます。
強すぎても、弱すぎてもいけないわけです。。。
それからもう一つ!!ここ大事です。
次の写真を見て下さい

これが、機に掛かっている「経糸」です。
経糸の「張力」は「おもり」をつかって調節していますが
織り進むにしたがって、残りの経糸の長さは短くなります。
ですから、「張力」を変化させないと、経糸の強さが変わってしまうんです。
ですから、織り手さんは、柄の織り具合が確かなのか?
ちゃんと織れているか?
打ち込みは平均的になっているか?
経糸の張力は大丈夫か?
などなど、いろんなことを考えながら
しかも黙々と織り上げているわけです。。
まさに、アンビリーバブル!!!!じゃないですか?
アメイジング!!!!ですよね。。
さて、今回の龍村訪問でうれしかったことがあります。
それは、若い職人さんが数多くいらっしゃったこと
そして、自分の仕事に誇りをもって
熱心に説明をしてくれていたことです。


本当に工場に活気がみなぎっていましたし、
彼の話には惹きこまれました。。
ベテランの職人さんたちも、ミスジャポンの若い見学者に
結構、興奮されて、とてつもなく熱心に説明に力が入ってました(^^)/


帯は、織り上げるまでに「試織」といって
試しに織りことを繰り返し
打ち込み、織上がりの風合い、配色、などをチェックします。


十分に納得してから、本格的な織に掛かるんですね。。。
これだけ、手間暇かけるのですから、
良いものがある程度お値段がするのも
納得できませんか!?
でも、あくまでも「ごく限られら良いもの」だけですよ。。
そして、最後に感動が待ってました。。。
それが、「大返し」です。


龍村の帯は「本袋」という特殊な技法でありあげられているので
表地と裏地を同時に織っています。
ですから、内側に織りあがった、文様は、最後の最後に
「くるくる、するするる~~」と裏返しにしないと
全く見えないんです。。。。。
その瞬間、「うわー~~~~」という歓声が、ミスジャポンから上がりました。。
それにしても、最後まで「ドキドキ」でしょうね。。。
さらには、ルーペを使った「検品」「整理」
本当に頭が下がります。
そして、いよいよ、
イマジンワンワールドの「ブラジル」と「リトアニア」の
デザインの最終打ち合わせ。。。。
僕は、感動のあまり、涙が出そうでした。。
まだ紙に書かれた「図案」ですけど、、織上がりの美しさが想像できます。


これが、以前に投稿した、「千總」さんと「岡田」さんの
KIMONOにコーディネートされるわけです。。。
本当に鳥肌ものの良いものに仕上がりそうです。。。
日本の超一流が集うKIMONOプロジェクト
「イマジン・ワンワールド」
今後の投稿にこうご期待ください。

