本番を迎えるまでの裏側。

宇野亜喜良さんの神業が様々あったなかから、厳選してこちらをお見せしよう。

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これは、少女の衣装。河合杏南さんが着用していたもの。

この花の図柄は、なんと宇野さんが下描きなしに、ぶっつけで色を重ねて完成したものだ。

…これぞ、プロ。寺山修司もそのウデに全幅の信頼をおいたことも頷ける、まさに伝説の男だと思った。シビれた。

そんな宇野さんも、普段は気の優しいおじちゃんである。(失礼か?)

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この写真を撮った日、宇野さんクルーは、居酒屋 一休に行ったらしい笑。

どこまで腰の低いお方だろうか!

しかも、メンバーズカードまで作ったと聞いて俺は大爆笑してしまった。

ちなみに何故かそのカード、俺が持っている…名前書くところには、
粋に「uno」と書いてある笑。

さすがにプライベートすぎてお見せできないが、軽い自慢だ。。。


真面目な話。
宇野さんも衣装、メイクと、それぞれのキャラが思う存分に際立つように、俳優がやりづらくならないように、また、宇野イズムの注入に、細心の注意を払っていただいたのである。


俺個人的には、まるで宇野さんの描いた絵から飛び出してきたような、自分でも自分を見紛うようなメイク技術と、衣装の精巧さには感嘆するしかなかった。


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俺じゃないよな笑。
これぞ、息子だった。
女が化粧で誤魔化せる気持ちがわかったぜ。もう騙されないぜ。





宇野さんと最もディスカッションしたことは、実は意外?これだった。
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衣装靴。

当初の絵コンテでは、茶色の皮のスリッポンを履く予定だった。

が、衣装のバランスから、黒のスニーカーでも良いんじゃないかという話になり、
そこで、俺はCONVERSEのALL STARを希望した。


俺個人的な印象として、宇野さんの息子の衣装には、パンクさをヒシヒシ強く感じていた。
パンク思想の自由さと強さ、幼さは要素として必要不可欠だと思っていたのだ。

こうして、ヒモもあえてグラムロックのボウイみたいに、シルバーに換えて、穴をあえてひとつ飛ばしで靴に通した。


そして何より、たぶんご覧いただいた方々は、すっごく気になったと思うが。

靴ひもを両足結ばず、わざと垂れ流しにして終始舞台に立った。

これには、初め宇野さんには反対された。
さすがにヒモを結んでおかないと、普通に歩いていて危ないぞという笑。安全面の理由からだった。


ただ、どうしても俺には譲れない理由があった。

実際。少女に「スニーカーのヒモを結ばず歩いている」というセリフがあったこと。
また、先述した俺なりのパンク思想。結ばれてなんかいたくねえ、自由な状態ってのを体で表したかったのだ。


それを説明したら、宇野さんは快くOKしてくださった。


こうして、息子は公に姿を現すことになったのだ。






にんにん。