最近、稽古でとある口笛をふかねばならない。
どの曲を選ぶかは一任されている。

芝居中に後ろから微かに聴こえる程度のもの。曲自体が目立っちゃうとせっかくの芝居がとんじゃうし。でもちゃんとふかなきゃいけないし。
ストーリーに意味をもたせるかどうかは、思案中。

サジ加減が難しい。




さいきん、オフの時、歩きながらつい、無意識につい口笛を選曲してしまっている自分がいて困る。

思いついた瞬間。
お、この曲なら、こんな効果が望める。口笛でふけるか?
という具合。



しかしこのパターン、おれ個人的にあまり好ましくない…


時々みかけるだろう、すれ違うとき、酔ってもないのに、何故か熱唱してたり、かなり気合入れて口笛ふいちゃってる人。

あのシチュエーションにはいつも困る。
なのに俺がそれやってしまってるっていう矛盾は何なんだっていう。

更に悔しいのは、俺的には必死にシーンを成立させるために考えてる、いわば仕事の一環といってもいいはずだが、
明らかに世間の目からしたら、ただの変人に見られてしまうという。

住みにくい世の中だ…女子高生の冷たい視線。



今日からまた、口を真一文字に結ぶ。



たかが、一瞬のシーンのこと。
でも、その一瞬の連鎖の為に、骨を折る思いをしてこそ、初めて観客に届く。




今朝から街中の、至るところで、傘の残骸が溢れていて、哀れんだ。



肌身離さず持ち歩かれ、開いて風雨を凌いで、役にたって誇らしげなところに、思わぬ方向から風がふいて骨がボッキリ折れてしまう。

弱いもの。でも精一杯がんばってんだよ。





俺は口を真一文字に結ぶ。

というか、今日は気付いたら19時間稼働してるから、結ぶというより、寝る。