俺は、思わず崩れ落ちそうになる体を何とか支える。
「どこだ!?一体ユリはどこに行ったんだ!?」
リンの肩を激しく揺さ振る。
「ちょっと、興奮し過ぎ一旦落ち着いて。」
言われて、自分がとんでもないことをしていた事に気付く…
「うわっ…ご、ごめん…」
慌てて、リンから手を離す。
「それで、一体どこでユリを見たって言うんだ?」
「その人の話によると、ユリって子は、街の近くの森の中に連れて行かれたらしいわよ?」
森の中?そこに、ユリがいるのか。待ってろよ、必ず俺が助けてやるからな!!
「6日前、俺と一緒に、女の子が来たはずなんだけど、何か知らねぇか?」
「さぁ?知らねぇなぁ?それより、どうだい、何か買って行かねぇか?」
このままでは、何かいらないものを買う羽目になりそうだったので、早急にその場から離れる。
この世界に来てからもう6日も経つのに、ユリの手がかりは何にも見つかってない。一体どこに行ったって言うんだ…
俺が、頭を抱えていると、リンが駆けて来た。
「レイジ、大変、大変よ。ユリらしき人が魔族に連れて行かれたのを、見たって人がいるの!!」
魔族…知恵を身に付けた上級モンスターの総称。
そんな奴に、ユリが連れて行かれた…?そんな…嘘だろ…?
「そうだ…ユリを探さないと…」
「ユリ?あなた、そのユリって人を探しているの?」
「あぁ…色々あってな。」
俺は、今までの経緯をリンに話した…
リンは、俺の話を黙って真剣に聞いてくれた。
「へぇ~大変だったんだね。未だに信じられない話だけど、あなたが嘘を言うとは思えないし……よし、あたしもそのユリって子のこと探すの手伝うわ。」
「えっ…手伝ってくれるのか?」
「当たり前じゃない。乗り掛かった船よ。とりあえず、そのユリって子の特徴を教えて。あ…あと、この部屋は好きに使っていいから。」
こうして俺は、宿と協力者(俺のタイプ)を手に入れ、ユリ探しを開始した。