新幹線版・湘南新宿ライン!前回とは違う系統に挑戦

 こんにちは。今回は、前回の最後に触れたとおり、「新幹線版 湘南新宿ライン」をテーマにした列車を考えてみます。


 前回の上越新幹線編では、新宿を経由して東海道新幹線に直通するルートをご紹介しました。湘南新宿ラインには、高崎線と東海道線を新宿で結ぶ系統がある一方で、宇都宮線と横須賀線を結ぶもうひとつの系統も存在します。今回は、その“宇都宮線〜横須賀線系統”を新幹線で再現してみました。


 宇都宮線に対応するのは東北新幹線です。一方で、横須賀線に対応する新幹線は存在しません。仮に三浦半島方面に新幹線を建設するとしても距離が短すぎますし、横須賀に新幹線を望む声も現実的には少ないでしょう。では、その代わりにどのようなルートを設定すべきなのでしょうか。


 それでは、お待たせしました。今回作成したダイヤをご覧ください!


幻の成田新幹線が復活?東北新幹線と直通させてみた

 まあ、タイトルでお気づきかと思いますが、今回作成したのは「東北新幹線と成田新幹線を結ぶ系統」です!横須賀線方面に新幹線をつくれないなら、逆方向につなげばいい。そこで注目したのが、横須賀線と直通する総武線方面にかつて構想があった「成田新幹線」です。東京駅から成田空港へ延びるはずだったこの路線、使わない手はありません。ということで、今回は東北新幹線と成田空港を、新宿・東京を経由して結ぶ系統を考えてみました。


 さて、例によって新宿発着の“謎の新幹線”も登場します。ひとつは「ときわ」。これはご存知のとおり、現在も常磐線特急として走っている名称です。もうひとつは「ゆうづる」。こちらは少し古い名前で、かつて上野と東北地方を常磐線経由で結んでいた寝台列車です。つまり「ときわ」も「ゆうづる」も、どちらも常磐線にゆかりのある列車名というわけです。


 ということで、一足早いですが、次回は常磐新幹線をご紹介します!


列車紹介

 ウイング

 「ウイング」は、今回新たに設定した列車です。成田空港を発着する列車に付けられる名称で、各駅停車型・速達型の区別はなく、すべて「ウイング」を名乗ります。車両は、E2系8両編成を想定しています。


 やまびこ / なすの

 「やまびこ」「なすの」は主に東京駅発着の列車ですが、東北新幹線のうち新宿経由で成田空港に向かわない列車も、これらの名称を使用します。なお、郡山以南で運転を完結する列車を「なすの」、それ以外を「やまびこ」としています。

 とき

 前回ご紹介した通り、「とき」は上越新幹線および東海道新幹線のうち、新宿を経由する列車に付けられる愛称です。


 ゆうづる / ときわ

 「ゆうづる」「ときわ」は、常磐新幹線の列車に付けられる名称です。常磐新幹線は、新宿〜千葉ニュータウン中央間で成田新幹線と線路を共用する設定としています。


Confer Clip!! 

 ここでは、今回の記事を作成する際に参考にした動画をひとつご紹介します。ぜひコーヒーブレイクのお供にご覧ください!




運行形態


 東北新幹線内では、湘南新宿ラインと同様に各駅型と速達型を設定しています。各駅型は主に那須塩原発着ですが、朝夕には郡山発着や仙台発着の列車もあります。速達型はすべて仙台発着で、大宮以北の停車駅は宇都宮・郡山・福島・仙台に固定されています。速達型は途中駅で追い抜かれることなく、終点まで先着します。なお、この運転形態に伴い、山形新幹線「つばさ」と併結する「やまびこ」は「ウイング」と統合され、廃止としました。


 成田新幹線内では、東北新幹線内で各駅に停車した列車は東京〜空港第2ビル間をノンストップで運転します。一方、東北新幹線内で速達型として運転される列車は、千葉ニュータウン中央にも停車します。


空港アクセス最速!次回は常磐新幹線の秘密に迫る

 今回は、成田新幹線をご紹介しました。東京〜空港第2ビル間は最短21分、各駅型でも26分で結ぶため、現行の日暮里〜空港第2ビル間最速37分のスカイライナーよりも速さで優位になります。運賃面は、まだどうなるか気になるところです。


 また、千葉ニュータウン中央から分岐して常磐新幹線も登場しました。ところで、常磐新幹線ではなぜ「ひたち」じゃなくて「ゆうづる」が使われているのか、不思議ですよね。


 それでは次回、常磐新幹線編をお楽しみに!