上越新幹線が“本来の姿”に!?延伸ルートでダイヤを作成!
こんにちは。今回は、前回の羽越新幹線編に登場した「上越新幹線編」をご紹介します!
まずは、前回の締めくくりを少しだけ思い出してみましょう。
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「ん? 上越新幹線って、もう全線開通してるよね?」
……と思った方。いや、このブログを読んでくださっている方なら、そんなことはご存じのはず。つまり、そういうことなんです。
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上越新幹線にまつわる有名なトリビアといえば、
「上越新幹線の本当の起点は新宿駅であり、大宮〜新宿間は着工されないまま現在に至っている」
という話でしょう。
そう、上越新幹線は“全線開通”しているように見えて、実はまだ「本当の起点」にはつながっていないのです。ということで、今回のテーマは――
「もし、上越新幹線が新宿まで延伸したら?」
という仮想シナリオ!
それでは、お待たせしました。今回作成したダイヤをご覧ください!
新宿が新幹線の交差点に!? ダイヤで描く仮想ルート
なんだかこの感じ、北陸新幹線編のときにもありましたよね。
……そうです。今回も同じパターンなんです。先ほどお伝えした通り、今回のメインテーマは「上越新幹線の新宿延伸」。しかし、作成したダイヤをよく見てみると――あれ、新宿からさらに南に伸びている……?
というわけで、今回のテーマをもうひとつ大胆に追加してみました!ズバリ!
「もし、東海道新幹線が新宿まで延伸したら?」
上越新幹線と東海道新幹線、2つの新幹線が新宿で交わるという、夢のようなシナリオ。その姿を、妄想ダイヤで描いてみました!
列車紹介
はくちょう/いなほ
これらは羽越新幹線編でも登場した列車で、いずれも羽越新幹線を走行します。「はくちょう」は北陸新幹線に直通する列車、「いなほ」はそれ以外の列車に付けられる愛称です。
いずれの列車も、すべての時間帯でパターンダイヤに基づいて運転されており、新潟以南の区間では、現在の日中時間帯に運転されている「とき」のダイヤを“ほぼ”踏襲しています。
使用車両は、どちらもE7系/W7系をベースにした8両編成を想定しています。ただし、「いなほ」については、上越新幹線内を8両で走行すると輸送力が不足すると考えられるため、新潟以南では2編成を併結した16両編成で運転します。
とき
本来「とき」は、上越新幹線のうち、越後湯沢以北を走る列車に与えられる愛称です。しかし今回は、「上越新幹線新宿ルートに乗り入れる列車(または、東海道新幹線新宿ルートに乗り入れる列車)」に対して、この愛称を付与しています。そのため、「とき」でありながら越後湯沢以南で完結する列車も登場しています。また、列車愛称を運行区間に基づいて設定している関係で、東海道新幹線内では、各駅停車タイプと速達タイプの列車がどちらも「とき」を名乗るという現象が発生しています。
使用車両は、JR東日本側がE7系12両編成、JR東海側がN700S系12両編成を想定しています。N700S系については、E7系に合わせて11号車にグリーン車を設定していますが、グランクラスは設けず、12号車は普通車としています。
編成の向きは、上越新幹線・東海道新幹線いずれも現実と同様に、西寄りから1号車、2号車……という順になっています。また、この12両編成のN700S系は、非常時を除き、東海道新幹線の東京駅には乗り入れない想定です。
たにがわ
前述の通り、「とき」は新宿駅に乗り入れる列車に対して与えられる愛称となったため、上越新幹線のうち、新宿駅にも羽越新幹線にも乗り入れない列車は、すべて「たにがわ」を名乗ります。
また、間合い運用などの都合上、上越新幹線で使用されるすべての編成が「たにがわ」として運用される可能性があります。
Confer Clip!!
ここでは、今回の記事を作成する際に参考にした動画をひとつご紹介します。ぜひコーヒーブレイクのお供にご覧ください!
ダイヤ紹介
「いなほ」は、東京・上野・大宮・高崎・越後湯沢、および越後湯沢以北の各駅に停車します。通過駅は熊谷・本庄早稲田・上毛高原のみであるため、比較的所要時間の長い、鈍足な列車となっています。しかし、東京〜秋田間を約3時間30分で結んでおり、これは東北新幹線内で最高速度320km/h運転を行う「こまち」(秋田新幹線経由:約4時間)よりも速い所要時間となっています。日中時間帯に東京駅へ乗り入れる上越新幹線の列車は、この「いなほ」のみです。一方、「いなほ」が通過する各駅をカバーする列車として、越後湯沢発着の「とき」が運転されています。この「とき」は三島発着で、全区間において各駅に停車します。
「とき」にはこのほか、浜松〜新潟間を運行する速達タイプも設定されています。この列車は大宮〜新潟間をノンストップで結び、新潟駅では北陸新幹線直通の「はくちょう」と接続することで、非常に高い速達性を実現しています。
また、パターンダイヤ外の列車として、上越新幹線内で完結する(新宿発着を除く)列車「たにがわ」も運転されています。
もしも新幹線に湘南新宿ラインがあったら?次は別ルート編!
今回のダイヤに登場した「とき」。高崎方面から大宮・新宿を経由して、小田原方面へと抜ける列車ですが――これ、どこかで聞いたことはありませんか?そう、まさにその在来線版が「湘南新宿ライン」です。今回のダイヤは、言わば新幹線版・湘南新宿ラインとも言える構成。とすれば、東海道〜高崎線系統に加えて、もうひとつのルートも欲しくなりませんか?
というわけで、次回は――
**「新宿駅に乗り入れる、もうひとつの新幹線」**
を妄想します。どうぞお楽しみに!