常磐新幹線ダイヤ公開!ルートと列車名に注目

 こんにちは!今回は、常磐新幹線をご紹介します。前回の成田新幹線編でも触れましたが、東京駅から千葉ニュータウン中央方面へ抜けるルートを通るため、東京付近では常磐線とは大きく異なる経路をたどります。


 さらに面白いのが列車名。「ときわ」を引き継ぐ一方で、もう一つの列車名は「ひたち」ではなく「ゆうづる」となっています。なぜこの名前が採用されたのか、気になりますよね。


 それでは早速、今回作成したダイヤをご覧ください!


秋田新幹線を常磐経由に!「ゆうづる」復活

 ルートは、東京から千葉ニュータウン中央を経て成田線沿いに佐原へ。そこから鹿島臨海鉄道と常磐線の間を抜けて水戸に至り、以降は常磐線と並行して仙台まで結びます。


 さらに注目すべきは、仙台以北です。ここからは東北新幹線に乗り入れ、盛岡、秋田新幹線の秋田まで直通運転を行います。前回の成田新幹線編では、山形新幹線と連結する「やまびこ」を統合して分割・併合を廃止しましたが、今回は秋田新幹線の連結も廃止。


 その代わり、秋田新幹線は基本的に1時間に1本しか設定のない列車をすべて常磐新幹線経由にしました。この変更に合わせ、列車名も茨城県の旧国名「ひたち」ではなく、かつて常磐線経由で走っていた寝台特急「ゆうづる」を復活採用しています。


列車紹介

 常磐新幹線の列車は、E6系7両編成を基本とし、必要に応じて2編成併結し14両での運転も可能です。

ゆうづる

 「ゆうづる」は、常磐新幹線内で速達運転を行う列車、または仙台以北の東北新幹線と直通運転を行う列車です。ほとんどの列車が両方の条件を満たしますが、一部は仙台発着や、東北新幹線内発着で常磐新幹線内各駅に停車する列車もあります。

ときわ

 「ときわ」は、常磐新幹線内各駅に停車し、東北新幹線には乗り入れない列車です。本来は全駅停車列車を「ときわ」に統一したかったのですが、秋田新幹線の列車名を揃える意図から、一部の各駅停車「ゆうづる」も設定されています。


Confer Clip!!

 ここでは、今回の記事を作成する際に参考にした動画をひとつご紹介します。ぜひコーヒーブレイクのお供にご覧ください!



ダイヤ紹介

 基本ルートは、

  • 「ゆうづる」:新宿〜秋田間
  • 「ときわ」:新宿〜仙台間

となっています。「ときわ」は下り列車が原ノ町駅、上り列車がいわき駅で「ゆうづる」に追い越されるダイヤになっています。


 「ゆうづる」の速達列車は、新宿〜仙台間の停車駅が新宿、東京、水戸、いわき、仙台のみに絞られています。秋田新幹線内では盛岡駅での連結がなく、実際のダイヤと比べると約10分ほど前後の差があります。


 東京〜仙台間の所要時間は最速1時間44分で、東北新幹線「はやぶさ」より約15分遅く、「やまびこ」とほぼ同程度の速さです。

遠回りでも魅力的?常磐新幹線の利便性

 常磐新幹線は、東北新幹線より遠回りになるため所要時間ではやや不利ですが、それでも十分に実用性があります。仙台駅では、東北新幹線ホームを3面6線に拡張し、中線の3・4番線を常磐新幹線用にすることで利便性の高い運行が可能です。


 ちなみに、「ゆうづる」は東京~秋田間を約4時間で結びます。しかし、上越新幹線編で紹介した「いなほ」では約3.5時間、さらに「とき」と「はくちょう」を乗り継げば、都心から秋田までさらに早く移動できます。こう考えると、秋田新幹線の必要性についても議論の余地がありますね。


 次回はいよいよ第7弾、新幹線編の最終章です。お楽しみに!