先日、引っ越しをした。

全て会社任せなので、まだ部屋は見ていなかった。


私は、引っ越しの前に一度部屋を見たい

と上司に言って

連れて行ってもらった。



大家さんは1階に住んでいて

一人暮らし独身男性、見たところ30代だと思う。



はい、もうここで嫌な予感しかしない。


呼び方がわからないが、彼の着ている

露出度の高いタンクトップが私的に受け付けない。


「君のために、新しいカーテンを用意したよ!

どう?」


「君のためにここに素敵なライトをつけるからね!」


テンション高めでよく喋る人である。

楽しませようと気を遣っているけど空回り、みたいな。

内装がまだ終わっていなかったが、

今夜には終わるとのことで、私たちが帰ろうとした時


「まぁまぁ、待って待って!

一緒にコーヒーでもどうですか?」


と聞いてきたが、私たちは

なんだこいつ…(苦笑) と心の中で思い

上司と顔を見合わせ笑いをこらえながら

ココナツジュースだけ頂いた。



翌日、私の部屋は用意できたか大家さんに聞いたら

「準備できてるよ!おいで!」


と言うので、引っ越すための荷物を持って

午後3時半ごろに到着した。


が、裸足のおっさん3人がまだ作業中だった。


壁にペンキを塗っていて、床は汚れ放題

工具も散らかっている。




(私は今夜ここに泊まれるのだろうか?)




とりあえず寝室でゆっくりして、と言われ

引っ越し準備で疲れたので、仕事したり

うとうと寝たりして待った。


結局、作業が終わったのは午後8時。


疲れて何もしたくないけど、

散らかった部屋を掃除した。


夕食どうしようかな。食材が何もないので

デリバリーでも頼もうかな…

と思ったその時


大家さんから電話がかかってきた。


「夕食はまだだよね?一緒に行こう!20分後にそちらに行くから!」


え、、、


距離の取り方がおかしい。



昨日初めて会った、まだよく知らない人。

しかも全くタイプではない。


20分に大家さんは私の部屋に来た。


「何食べたい? 行こうよ、行こうよ!大丈夫、 僕を信用して」


もはや、こいつの言葉は説得力がないので


私は

「デリバリー頼んだので、結構です」

と断りドアを閉めた。


お詫びのつもりなのかもしれないが

それなら

ジュースでも渡して帰ってくれたほうが

好感度上がったのになぁ…

と勝手ながら残念に思った。