今年、留学から完全帰国し演奏とともにレッスン、そして審査員なども務めさせていただいております。
つい最近もブルグミュラーコンクール東北ファイナルの審査員として160人超の演奏を聴かせていただきました。
自分が受けている頃ではわからなかったこと、気付けなかったことが別な角度から見えてきて、自分の演奏、指導に活かせることがたくさんあるなと感じました。
このコンクールは一人一人に講評を書かせていただきますがこれが大変!
一人一人の演奏時間と書きたいことを書けるだけの時間が比例しません。
ただやはり未来のピアニスト達に伝えたいことがたくさんあったので、なぐりがきになってしまいながらも必死で書きました。
160人となると頭がクラクラして来るものですが、審査員にとっての160分の1はコンテスタントにとってはただ1つのものだと自分に言い聞かせ、誠心誠意聴かせていただきました。
会場は日立システムズホールと、仙台国際音楽コンクールも開催している素晴らしいホール。
参加した皆様にとって素晴らしい経験になるといいなと思いつつ、一人一人の全力の思いがぶつけられた演奏に心揺さぶられました。
お話をいただいたことに本当に感謝しております。
ここでお話させていただいたのは、音楽の「呼吸」についてです。
音楽を始める時、ピアニストの自分にまた指揮者である自分がどんな指揮棒を振って音楽を始めさせるのか。
その休符は、
その後の休符は、
同じ四分休符でも場所によって表情は違います。
それが分かって表現してくださる音楽家はそれだけで空気感が違うと感じます。
それを全部まとめて「呼吸」として、
全ての呼吸に命を込めてほしいです。
音楽の全てに色を、命を。
ではでは!