こんにちは、豊田ふみこです。

 

 

先日、お客様の撮影をしながら、
とても印象的な話を伺いました。

 

 

その方のお子さんが、
フィルムカメラでモノクロ写真を

撮っているそうです。

 

 

フィルム代もかかるし、

現像にもお金がかかる。


今の時代、

決して効率的とは言えません。

 

 

一方で、デジタルであれば、
何枚でも撮れて、

あとからいくらでも修正できる。

 

コストも抑えられるし、

合理的です。

 

 

だからこそ、

そのお客様はこうおっしゃっていました。

 

「もっと効率のいいやり方、
 あるんじゃないかと思って。

 どうなんでしょう?」と。

 

 

これは、

とても自然な感覚だと思います。

 

 

大人であればあるほど、
より良い方法、
無駄のない選択をさせてあげたい

と思うものです。

 

ただ、私はこうお伝えしました。

 

「絶対に、その路線は

 変えない方がいいと思います」

 

少し意外だったかもしれません。

 

けれど私は、その話を聞いたとき、
「ああ、もう始まっているな」

と感じたんです。

 

 

今はまだ、

効率やコストで物事を判断することが、
正しさとして通用する場面も多い。

 

 

けれど一方で、


それでは測れない価値が、
確実に立ち上がりはじめている


と感じています。

 

 

何枚でも撮れる写真ではなく、
一枚に時間と手間をかけて撮る写真。

 

 

簡単にやり直せるものではなく、
制約の中でしか生まれない表現。

 

 

そうしたものに、
静かに価値が集まりはじめている。

 

 

そして何より印象的だったのは、

そのお子さん自身が、
すでにそれを“選んでいる”ということでした。

 

 

効率がいいからでもなく、
誰かに勧められたからでもなく、


ただ、自分の感覚で。

 

 

もしここで大人が、
「もっといい方法があるよ」と
その選択を修正してしまったとしたら。

 


それは単に手段を変えるだけではなく、


その子が持っている感覚そのものに、
別の基準を上書きすることになるかもしれません。

 


もちろん、効率や合理性は大切です。

 

ビジネスにおいても、
それは欠かせない視点です。



けれど同時に、AI時代だといって、

「効率」「コストパフォーマンス」

「再現性」だけを追いかけていると、


本当に価値が生まれている場所を、

見失ってしまうことがあります。

 


今、マーケットの中でも起きているのは、
まさにこの変化だと感じています。

 

 

「どれだけ早く、安く、正確にできるか」

ではなく、


「どれだけそこにしかないものがあるか」

 

 

再現できるものではなく、
その人だからこそ立ち上がる何か。

 

 

そうしたものに、

人は惹かれはじめている。

 

 

だから私は、

そのお子さんの選択は、とても自然で、

むしろこれからの時代に

合っているように感じたのです。

 

 

大人が変わるべきか、

子どもが変わるべきか。

 

 

時代が移り変わるとき、
問われているのはいつも、その視点です。

 

 

そしてもしかすると今は、
子どもたちの感覚のほうが、
少し先の世界を知っているのかもしれません。

 

 

別の出来事でも、

同じようなことを感じたことがあったので、

次のメルマガでもご紹介したいと思います。