こんにちは、豊田ふみこです。
先日、あるお客様としたお話を
シェアしたいと思います。
少し先の未来、
でももう確実に始まっている。
そんなお話です。
何かを買うとき、
もしくは、どこかへ行く時。
少し前までは、
Googleで検索して、
Instagramで比較して、
レビュー動画を見て、
Amazonを開いて、
口コミを読んで、
「どれにしようかな」と悩む
それが当たり前でした。
でも、最近は、
「おすすめのお店ある?」
とChatGPTに聞く人が増えています。
旅行も、
プレゼントも、
洋服も。
「まずAIに相談する」
それが、少しずつ
当たり前になり始めています。
実は、ここで起きている変化は、
かなり大きいことです。
なぜなら、
「人間が選ぶ」
という”前提”そのものが、
終わり始めているからです。
たとえば、近い未来。
「来月、沖縄行くから
必要なもの揃えておいて」
そう一言伝えるだけで、
AIが、
天気、 ホテル、旅行日程、過去の好み
持ちもの履歴、体型、ブランド嗜好
移動距離、予算なども見ながら、
勝手に最適化して、購入する。
そんな世界が来ると言われています。
人間は、
比較しない。
悩まない。
レビューも読まない。
「選ぶ」という行為そのものを、
AIに委ね始める。
そんな変化です。
これが、
「エージェンティック・コマース」
と言われる世界です。
でも、よくよく考えたら、
これって、すでに始まっていますよね。
例えば今でも、
Amazonの定期購入、
Netflixのレコメンド、
Spotifyの自動選曲、
TikTokのおすすめ、
iPhoneの予測変換、
こうしたものは、
「自分で選んでいる感覚」がありながら、
実際には、アルゴリズムに
選ばされている部分があります。
さらに最近は、
・ChatGPTに商品比較を聞く
・AIに旅行計画を作らせる
・AIにプレゼント選定を頼む
そんな人も増えてきました。
今までのECビジネスは、
「人間の注意を惹きつけること」
が中心でした。
だから、
・SEO
・SNS運用
・広告
・インフルエンサー
・クーポン
・LP改善
などが重要だった。
でも、
もしAIが買うようになったら、
どうでしょう?
AIは、
広告の”雰囲気”に惹かれません。
「なんかオシャレ」では動かない。
AIが見るのは、
・壊れにくいか
・返品率は低いか
・信頼性は高いか
・その人に合っているか
・長く使われているか
といった情報です。
つまり、
“人間ウケ”より、
“AI理解”が重要になってくる。
さらに、
Amazonや楽天は、
本来「比較する場所」です。
でも、
AIが最適解を一発で出すなら、
そもそも比較画面がいらなくなる。
レビューを延々と読む必要もなくなる。
つまり、
「選ぶための場所」
としてのモール価値が、
今後、薄れていく可能性があります。
今までの広告は、
「人間の感情を直接動かす」
ために存在していました。
たとえば、
・洗練された空気感
・憧れ
・ライフスタイル
・世界観
・「この人みたいになりたい」
みたいなもの。
つまり広告とは、
単なる商品説明ではなく、
「欲望の演出」だったわけです。
でも、
エージェント時代になると、
AIが間に入ります。
すると、
【 人間 → 広告 → 購買 】
ではなく、
【 人間 → AI → 購買 】
になります。
例えば人間は、
本当は必要ないものでも、
「なんか素敵」
で買ってしまうことがあります。
で、後から、
「失敗した・・・汗」
「買わなきゃよかった」
みたいな経験をしたことがある方が、
多いのではないでしょうか。
でもAIは、
・本当に使うか
・長く使うか
・すでに似たものを持っていないか
・ライフスタイルと整合しているか
を見てくる。
つまり、
衝動より、整合性を優先します。
今までの広告は、
「一瞬、欲しくさせる」技術でした。
でもAI時代は、
「その人の人生文脈に合っている」
ことが重要になってきます。
「欲しくさせるための文脈」から
「その人を理解するための文脈」へ。
AIは、
「その人に合うもの」
を選ぶことはできます。
でも、
“何を美しいと思うのか”
“何に心を動かされるのか”
“どんな人生を生きたいのか”
までは、決められません。
つまりこれからは、
「選ぶ力」より前に、
「何を大切にして生きるのか」
という感性そのものが、
問われる時代によりよりなっていく。
便利になるほど、
最適化されるほど、
人間の側には、
「何を真に望むのか」
という、
より根源的な問いが
残っていくのではないでしょうか。
だからこそ今後は、
その人の世界観を形づくっているもの。
たとえば、
ものごとの奥行きを見つめる知性。
何を美しいと感じるかという美意識。
言葉にならないものを受け取る感受性。
そういう、
数値化しきれないものが、
むしろ重要になっていくのだと思います。
弊社も、
その人が、
何を大切にしていて、
どんな価値観で世界を見ていて、
どんな未来を生きたいのか。
見た目だけではない、
「存在の文脈」そのものを
形にしていくような、
真の意味でのブランディングを、
お手伝いしていきたいと思っています。

