敬意は払うべきだが、生き残るための変化が必要だった。
カール・ラガーフェルドによるシャネルの覚醒は魅力的だ!
【8月11日 Relaxnews】「シャネル(Chanel)」のデザイナーを務める、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)はフランス・パリ(Paris)で大学生に向けて行った講演会で、「シャネル」の創業者であるココ・シャネル(Coco Chanel%%)ともし面識があったら、シャネルは自分を「嫌った」だろうと語った。
カールが「シャネル」のデザイナーに就任した1982年以前、同ブランドは「古臭くなっていた」として、自分が「突然の覚醒」をもたらしたのだという。「ココ・シャネルとは一度も対面を果たせませんでした。しかしそれで良かったのだと私は思っています。なぜなら、彼女はきっと私を嫌ったでしょうから」
クラッシックな「シャネル」を、自分がいかに「強調」して「際立たせる」工夫をしたかを振り返り、「(彼女の功績に対して)敬意は払うべきですが、生き残るためには変化が必要でした」とカール。
1913年、ココ・シャネルがドーヴィル(Deauville)に初めてブティックをオープンして、昨年創業100周年を迎えた。シャネル本人は1971年に死去しているが、現在世界で約300か所に販路を広げており、うち約185か所はブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)、カナダ・カルガリー(Calgary)、インド・ニューデリー(New Delhi)、トルコ・イスタンブール(Istanbul)、オーストラリア・ブリスベン(Brisbane)などの都市でも展開する路面店だ。
カールはパリ政治学院(Sciences Po)の学生らを前に、「エレガンスは死んだという人もいますが、それは間違っています。新たな役割、そして意味を持ったのです。変わり行く時代に合わせていくかどうかは私たち次第です」と説いた。
カールの年齢は長くベールに包まれていたが、昨年初めのインタビューで1935年生まれだと告白した。故郷ドイツを16歳で飛び出してパリのファッション業界で働き始めたカールは、勉強一辺倒にならないようにと学生たちにアドバイスした。「教育は良いことですが、でもそれだけでは足りないのです。私は勉強などしませんでした、時間がなかったからね」。(c)Relaxnews/AFPBB News