10/11年秋冬パリ・オートクチュール/クリスチャン ディオール | 金谷全朗の印象光景・ハッピーがそこにある!
フランス・パリ市内で5日から8日まで10/11年秋冬パリ・オートクチュールコレクションが開かれている。5日には、ジョン・ガリアーノ(John GallianoJ)が手がける「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」が新作を発表した。

 ムッシュ ディオールが愛した花々にオマージュを捧げたという今シーズン。ロダン美術館(Musee Rodin)の庭園に設置されたテントには輝かしい日光が降り注ぎ、まるで花咲く温室のような雰囲気になっていた。

 ガリアーノは新作について「花を大胆で新鮮に表現したかった。花の色や質感、構造が、新しくモダンな美をインスパイアしてくれた」とコメント。

 その言葉通り、フレッシュで鮮やかな色に溢れた作品が次々と登場。花びらのようなカッティングのスカートや何百ものつぼみを縫い合わせたようなオーガンジーのドレス、外来種の蘭をおもわせるボリュームたっぷりのハンドペイントスカート、パロットチューリップのような大胆なコントラストが、ランウェイを彩った。お団子にまとめたモデルのヘアには、花屋の生花ブーケのようにセロファンがかぶせられていた。

 フロントローでショーを観賞した女優のマリサ・ベレンソン(Marisa Berenson)は「まるでおとぎ話みたいね。不思議の国のアリスを思い出したわ!」と語った。

ワンダーランドに花が咲く!
ジョン・ガリアーノの心地良い世界だ。