白馬塩島で写真家活動をしている古瀬美穂

です。昨日は「第5回 信州きものBIGショー」にモデルとして参加してきました

自分がモデルなんてっ

はい…

いつもお客さまに「その瞬間が記念日だから
」とか「いまを楽しんで~
」とか、なんてエラそーなことを言って、被写体のみなさんの素敵な笑顔がこぼれる瞬間を今か、今かと狙っているのですが自分がメイクしてもらって、御髪を整えてもらって、お着物を着付けていただいて、って、至れり尽くせりの施しを受けたのなんて、きっと結婚式以来…

しかも人前に出たり、写真を撮られることも、実はめぇっちゃ苦手なんです


じゃあなんでモデルに

それは、「これはもうやるっきゃないでしょ
」っていうタイミングだったから。もともと、白馬に引っ越してきたとき、古くから大事に残された建造物や民家、お地蔵さんや神社、昔から大切にこの地域を見守ってきただろう古い桜の木やイチョウなどの木々のたたずまいや四季折々の風景がとても穏やかで、「ここはきっと和服で歩くのにピッタリだな~」となんとなく、私の中のこの地域のイメージとして感じていました。
そして、この地域で結婚式や七五三などの記念日の写真を撮らせていただく機会が増え、四季折々の風景の中でお写真を撮っていくうちに、「やっぱりここは和服が似合うな~
」と、だんだん確信じみた気持ちに変わってきたのです。また、白無垢や和装姿の花嫁さんの写真を撮るときに、お着物の裾を直したり、座り方や扇子の持ち方、袖のキレイな見せ方を覚えるために、着付け教室に通い、着物に触れるうちにどんどん着物の魅力にハマってきました

幼少の頃、和裁が趣味だった祖母はよく着物を着ていたし、夏には浴衣や甚平、冬にはハンテンを縫ってくれたり、お正月などの行事毎に父も着物を着ていたり、母方の祖母は三味線が趣味だったので、着物文化が身近にあった、ということも私の着物好きの根源なのかもしれません。
とはいえ、サーフィンに釣り、スノーボードなどのアクティブライフを送るにつけ、なかなか着る機会のない着物とはまた縁遠くなっていたのですが、ガイドをしている友人が実は着付けが出来るほど和服に精通していたり、また周りを見渡せば、わりと「着物を着てみたい」、「自分で着れるようになりたい」という声がある事実を知り、「じゃあ、和服を着る機会を作っちゃえばいいじゃん
」ということで、「和服 de ランチ会 & 撮影会」
」を主催することになりました(第1回目は明日、5月20日(火)です
)その開催に先駆けて、「まずは自分が着物を着よう!!」と。
着物は、洋服に比べて着慣れない現代人にとっては①着付けが大変、②動きづらい、③お手入れが大変、というマイナスイメージがあります

だけど、昔の日本人が1000年も前から愛着して、日本の風土に根付いていた着物文化
パリっと着物を着こなしていると「立ち振る舞いが素敵
」だったり「姿勢が良い」だったり「動作が粋
」だったり、やっぱり憧れる~

今回は「ショーにモデルとして出演
」という大義名分を自分に課せて、普段味わうことのない緊張感や、きちんと見せないといけない使命感なんかもあって、ステージの上ではグルグルグルグル目が回るような、冷や汗たっぷり
の時間を味わいましたが
・自分が着物を着たときのイメージをする
・沢山ある着物の中から自分に似合う(であろう)着物を選ぶ
・着物に合わせて帯や小物を選ぶ
・イメージした和装姿に合わせてヘアスタイル&メイクを決める
・着物を着て、立っているときや歩くときの姿勢、手の位置などに注意する
・「見せる」という使命を持って「笑顔」をつくる
(ひきつってる~
)
など、今までの人生にはなかった新しい体験をすることができて、また自分の胆のすわり具合なんかも実感できて(わりと小心者
)とても充実した時間を過ごすことが出来ました
この「第5回 信州きものBIGショー」ですが、このショーのコンセプトは「家族の絆」だそうで、最初は参加モデル全員でステージ入り、次は一人ずつ紹介され、そのあとグループで登場、最後に全員で再登場、と計4回ステージに登場するのですが、一人ずつステージに上がるときに、事前に書いた「家族への感謝の気持ち
」がアナウンスされ、また最後に全員でステージに再登場する際には、家族に花を渡す、という演出がありまして、ながながと続いたショーを最後まで応援にしてくれた娘にお花を渡しました
加えて数人かのモデルは「家族からの手紙
」が放送され…
私も、いつも私の破天荒ぶりを支えてくれている旦那さまから、とても「らしい」お手紙をいただくことができました
利便さが優先される現代社会の中で、忙しく慌ただしく過ごしてきたこれまでの私。
たまには自分のためにお洒落をして「女らしく」過ごしてみるのもいいかな~と
これからは、たまには和服を着て背筋をただし、歩幅を縮めてゆっくり周りを見渡せる余裕を持って生きたいものです
【撮影
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090-2424-1717(古瀬)






