太平洋地域の陸軍トップ将軍、アジア諸国は中国に対抗するためにNATOのような協力に向けて動いていると語る
ゲイリー・ワーナー著
STARS AND STRIPES • 2024 年 5 月 8 日
チャールズ・フリン米陸軍太平洋軍司令官、2023年、ロードアイランド州ニューポートの海軍大学で講演（米陸軍）
中国の軍拡により、アジア諸国は欧州におけるNATOに匹敵する米国とのより緊密な戦略的パートナーシップを推進していると、この地域の陸軍最高司令官が水曜日に述べた。
チャールズ・フリン将軍は記者団との電話会議で、「我々は彼らの領土保全と国家主権の保護と防衛を助けることができる」と語った。
60歳のフリンは、アラスカ、日本、韓国、グアム、米領サモア、サイパンを含む9,000マイルに広がる10万7,000人の兵士と軍属を擁する太平洋陸軍の司令官である。
太平洋地域全体での中国の軍事・商業作戦により、他国は中国の影響力と権力のバランスを懸念していると同氏は述べた。
フリン将軍は、「陰湿で漸進的で無責任な行動の感覚が、中国の現地での行動を私がどのように捉えているかを示しているが、それがわれわれの活動に大きなうねりを生み出している」と述べた。
中国の行動により、多くのアジア・太平洋諸国では、米軍と協力して自国の兵力を強化し、近隣諸国との相互防衛に協力するという、より受容的な姿勢が生まれている。
「彼らは安定した安全な地域を高く評価している」とフリン氏は語った。
太平洋陸軍はハワイのフォート・シャフターに司令部を構えており、来週のLANPACシンポジウム＆博覧会では15か国の軍司令官とその他15か国以上の代表による会議が開催される。 この出来事は、米国、太平洋の同盟国、その他の国々の間の軍事協力を強化するのに役立つ可能性がある。
フリン氏はこれまでのフォーラムで、過去60年間に起きた3つの最大規模の地上戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争はすべて米陸軍の太平洋作戦地域内で起きたと指摘したと述べた。
同司令部は現在、中国の支配とアジアにおけるロシアの軍事プレゼンスの増大に対する抵抗を構築する方法を支援するよう求められていると同氏は述べた。 この地域の安定は北朝鮮政権によっても挑戦されている。
タイでの戦争ゲームからフィリピンでのインフラ整備、モンゴルでの治安部隊の訓練に至るまで、フリンは水曜日に、この地域は米軍が西海岸、アラスカ、ハワイから東南アジア、北日本、北極圏へと装備や部隊を運ぶ、大規模な後方支援を実践できる場所だと述べた。
「これは単なる地球の巨大な部分です」と彼は言いました。
ここは兵器の実験場でもあり、タイでは演習中はびしょぬれの湿気と塩水による腐食に直面し、アラスカでの多国間軍事演習中は氷点下の気温と荒野にさらされる。
フリン氏は「われわれは諜報能力から長距離精密射撃、統合防空・ミサイル防衛に至るまで、この地域に新たな能力を構築している」と述べた。 「私たちはその能力を維持することができます。」
同氏は、さまざまな国や環境での年間を通じての訓練では、何が機能し、何が改善され、何が変更される必要があるかについて実践的な教訓が得られると述べた。
「整備員から指揮官、下士官や准士官に至るまで、非常にきめ細かな方法でその能力を世に出すと、装備に対するそれらの条件の影響に繰り返し異議が唱えられる可能性がある」とフリン氏は語った。 「私たちの兵士とその指導者、そしてその能力を環境や状況に導入すると、そこから素晴らしい洞察と教訓が得られます。」
同氏は、太平洋地域の国家間の軍事協力がNATOに匹敵する形で統合されるまでには時間がかかると述べた。 軍隊、武器、物資を広大な距離、天候、地形を越えて移動させる能力は現在開発中です。
「必要なものはすべて揃っているということでしょうか？」 フリンは尋ねた。 "いいえ。 しかし、これが意味するのは、陸軍がここへの投資が非常に重要であることを認識しているということです。」
フリン氏は、特に中国に対する統一的な対応をまとめる進展の兆しとして、フィリピンの飛行場の改善に対する米国の支援と、長引く紛争で軍隊を維持するために地域全体にさらに多くの物資を配備する計画を指摘した。
「私たちの構造の総和は、ここに非常に良い影響を与えていると言えます」と彼は言った。