コンビニ3社の4月既存店、大幅減収
- 2020/5/11 18:00
コンビニエンスストア大手3社が11日発表した4月の既存店売上高は歴史的な大幅減収だった。
ファミリーマートとローソンが2ケタ減ったほか、セブン―イレブン・ジャパンは5.0%減と2009年以来の落ち込み幅だった。新型コロナウイルス感染拡大で、オフィス街や観光地の店舗が影響を受けた。食品などのまとめ買い需要で、客単価は3社とも大幅に上がった。
4月の既存店売上高は3社 とも前年を下回った
セブン―イレブン・ジャパンの既存店売上高は5.0%減と2カ月連続で前年同月を下回った。下げ幅は5.4%減だった2009年11月に次ぐ低水準となる。客数も14.7%減だった。オフィス街や観光地の店舗収入が大幅に減った。一方、住宅地では食品や調味料などをまとめて買う消費者が増加。客単価は11.4%増えた。
ファミリーマートは14.8%減だった。たばこ値上げ直後の10年10月(9.9%減)の水準を大きく下回った。客数は22.2%減った。ファミマは人口が集中する三大都市圏に多く店を構えており、「在宅勤務の拡大などで都市部の店舗の利用客減が響いた」(同社)とみる。
ローソンは11.5%減だった。既存店売上高を公開している2000年3月以来最大の減少幅となった。客数が19.3%減った一方、客単価は9.7%増えた。