中国の第一四半期GDP速報、マイナス6・8%(嘘くさいが) | imaga114のブログ

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和二年(2020)4月18日(土曜日)
          通巻6453号  <前日発行>
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  中国の第一四半期GDP速報、マイナス6・8%(嘘くさいが)
    大学は出たけれど、就職氷河期どころか、求人募集の企業がない
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 4月17日、中国国家統計局は「第一四半期(2020年1月─3月)のGDPがマイナス6・8%だった」と初めてマイナスを公表した。
自動車販売が70%以上の落ち込んでいる上、多くの都市が封鎖され、生産活動が止まっていたのだから、マイナスは当然だが、その幅が僅かに6・8%だったとは嘘くさい。マイナス30%ぐらいではないのか?
ちなみに2019年第四四半期の日本のGDPはマイナス7・1%で、これはコロナ発生前である。

 中国湖北省・武漢は人口1100万。ハイテク産業のメッカの一つでもあり、2019年度のGDPは9・27%成長を遂げ、中国全土で八位だった。
なにしろ武漢に進出した日本企業だけでも160社。自動車部品や半導体エンジニアが集中していたことは、五次にわたったANAチャーター便での帰国者分析で明らかとなっている。

 武漢には武漢大学や、工学で有名は華中科技大学など89の大学、短大、各種職業学校があり、三流大学も含めて、二十万人とも三十万とも言われる学生がいる。
とくに華中科技大学(略称=華大)は、工学系の大学院を含めて学生数が十万余。教員3000というマンモス。

 中国の大学制度は、七月卒業。去年まで新卒予定者は就職の内定組が殆どだった。武漢肺炎で76日間、武漢は封鎖された。この間、生産活動はなく、大方が巣ごもりで過ごした。
企業は操業を停止していた。封鎖が解かれると、中小零細企業の多くが倒産していた。

 新卒予定者への就職説明会は例年ごった返し、バブル期は売り手市場、この二、三年は買い手市場。それでも殆どが職場を見つけることが出来た。

 ことしの中国全土の大学新卒者は874万人である。僥倖で就職口をみつけても月給は女工さんより安い。3000元でしかなく、これでは何のために大学へ高い授業料を払って通ったのか、不満の声は澎湃として鳴り響く。

 コロナ以後、求職活動が開始されたが、募集する企業はゼロに近く、説明会も開催されない。そればかりか、「内定」した学生らにも内定取り消し通知。氷河期ではない。凍死場所である。

 新卒予定は874万人のうち、就職難のため卒業後の職業訓練コースを選択した者が、じつに341万人。大学院に進む者が32万人となっている。