スズキ AGS リコール
HA36S アルトRS T さん号です
 

 

 

前日に作業した

おっちゃん号と 同じクルマ

 

2回目だから 慣れたものウインク

と余裕を かましてたら

えらい事に なりましたチーンチーンチーン

 

 

今回の事案は

同業さまと AGS 車両オーナーさまに

警鐘しつつ、、、の 案件です

 

 

 

 

 

 

T さん号 入庫時の走行距離

 

 

 

 

前日に 見慣れた エンジンルーム 爆  笑

タワーバーが装着されていないのが

違うくらいです

 

 

 

 

 

リコール該当部品の 品番確認から

 

 

 

 

D でしたので 対策部品と交換です

 

 

 

 

前日同様 外部診断機の作業から

 

 

 

 

今回は動画で、、、

 

 

と無事に 外部診断機での事前作業を終え

 

エンジンルーム作業に移ります

バッテリー取り外しから

該当部品を 外していきます

 

 

 

 

 

この車両も スポンジ入ってました

 

 

 

取り出した 該当部品と スポンジ

 

 

 

 

装着した 対策部品

 

 

こんな感じで 無事 交換作業を終え

試運転

 

 

 

 

やはり・・・

前日の おっちゃん号と 同じく

ギクシャク感が あるので えー?

 

外部診断機で AGS 学習(シフト・クラッチ)を

することにしました。ウインク

 

良くも悪くも 機械なので

減ったりして変わるミートポイントに

自動では合わせてくれないのだと理解しています

 

そのために 学習プログラムが

設定されているのでしょう

 

 

おっちゃんも 乗りやすくなったよウインク

と喜んでくれましたからねぇ

 

T さんにも・・・・

と、すけべ根性を出したのが 悪かった?ガーン

 

 

 

クラッチ接点学習まで行ったら・・・

 

保存できません

と 表示されあせるあせるあせる

 

学習が完了しませんでした 滝汗

 

 

その状態で エンジンを始動して

試しに シフトレバーを P から

R N D へと動かしてみる

 

すると ギアは動かず

チェックランプが点灯

 

故障コード を 確認すると・・・

 

 

 

ゲローゲローゲロー

 

 

スナップオン外部診断機

いよいよ壊れたかダウンダウンダウン

 

と思いましたショック

 

 

 

同業者の友達

(株)進晃自動車整備工場の社長に相談すると

 

わざわざ

スズキの専用機を持って来てくれました笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

友達って ありがたいキラキラキラキラキラキラ

しんちゃん ありがとう笑い泣き

 

 

しかし・・・ 

 

専用機でも 同じ結果に・・・チーンチーンチーン

 

 

ウチの 外部診断機が 壊れた訳では

無かったみたい・・・悲しい

 

 

あいにく この日、、、

スズキ自販奈良の

頼りになるウチの担当サービスさんが

お休みだったので、、、

 

しんちゃんが

スズキ自販奈良 本社サービスの

知り合いのかたへ 直電してくれました

 

 

そこで 教えてもらった 事実が

 

① R06 エンジンの クランクシャフト

  スラストベアリングのガタが大きくなる

  車種が有り、学習できない事例があること

 

② 単純にクラッチが 摩耗限界に来ていると

  学習を完了できない

 

しんちゃんに お礼をして

患車オーナー T さんに 経過報告と

納車できない お詫びをして

 

スケベ根性 出さなかったら

お約束通り納車出来ていたなぁ・・・と

凹みながら
 

この日は 絶望感の内に 工場を閉店

 

 

 

 

翌日

 

① は キャリーや エブリーで

アルトは事例が無いみたいな感じだったけど

 

念のため 計測

 

クランクプーリーに 左手を当て

エンジンとミッションの 合わせ目に有る

サービスホール?から マイナスドライバーを

差し込み フライホイールを こじってみる

 

ガタ  有るねぇ・・・

 

 

 

 

手元にあった ノギスを当て

同じことをしてみる

 

 

数回 計測するも 値が まちまち爆  笑

 

 

面倒くさがらず ダイヤルゲージで

計測しましょう 笑い泣き

 

すると・・・ 0.29mm

 

基準値 0.11 ~ 0.31mm

限度値 0.35mm

 

許容範囲の広い目ではあるけど

まぁ 経年劣化を踏まえると

こんなもんでしょうか・・・

 

ちなみに 不具合事例では 約1mm程度の

クリアランスに なるようです

 

ゆえに 問題ないと判断し

 

 

残る可能性の ひとつ

クラッチ関係の点検のため

 

思い切って トランスミッションを

降ろすことを決意

 

オーナーTさんへ

このことを伝えて

 

翌日の 4日(日)PM

トランスミッションを降ろす作業を開始

 

 

 

降ろしてみれば・・・

 

 

 

新車から 7年 約62.000Km

ノンオーバーホールの 真実が これ

 

 

 

赤→ レリーズベアリング

   グリスのオイル気と摩耗粉の体積

 

青→ 摺動不良(動きが かなり渋い)

 

黄→ 錆によるスプラインの摺動不良

   クラッチディスクの引き摺りによる切れ不良

 

 

 

 

 

摩耗した クラッチディスク

 

 
と、言うことで
 
今回は クラッチディスクなどが経年劣化し
学習許容範囲を超えてしまっていた
 
と言う結論に 達しました
 
 
 
 
これ・・・
学習したから分かったけど
せずに納車してたら
 
先々で
お客さんが乗ってるときに
突然 走れなくなるのでははてなマーク
 
ブレーキのディスクパットのように
異音などが出て
クラッチの限界を運転者に知らせる
装備が合っても良いのでははてなマーク
 
と思いました
 
 
 
 
 
 
 
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