初入庫の タント LA600S

ある サポーター諸兄の いとこさん の タントです

以前、鈑金修理されてから チェックランプが
点灯するようになり

クルマを 買った所へ   診てもらいに出すも
残念ながら 原因が 分からず、、、



長いこと スッキリせずに 乗っていらしたようです




で 先日の事

またしても チェックランプが 点灯
いとこさんから ご紹介されて ご連絡いただきました


早速 お勤め先へ 伺うと、、、

点灯していたのは  ① エンジンチェックランプ と、


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② 三角の ビックリマーク
③ スマアシ  チェックランプ

そして インフォメーションに  「レーダー故障」メッセージ⁉️


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走行は 普通に 出来そうです
自走で 工場へ戻りまして



まずは 出張用 スキャンツール
Dst-i で コード確認

「P0136  リヤ・O2センサー信号系統」





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エンジン系は これですね

この子は アップデートを サボってるので
残念ながら ここまでしか 読み込めず f^_^;




メインの スナップオン   MTG2000 で 読み込み
同じように エンジン系も 出ましたが  その他には、、、

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他のモードで、、、
データーモニターや
フリーズフレームデーターも 合わせて確認

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PCS用 EFI  ECU 異常
いわゆる (スマアシ 用 ECU)
ECU 故障 なのか???


ひと通り 確認出来たので
出てきたコード類を 作業メモに 記録し
スキャンツールを 使い
いったん コードの消去をします


はい 消えました
で 試運転



しかし 再び チェックランプの点灯は しません
お聞きした通りです


1度 消去すると 再現されず、、、




で、我らの ファイネスを 使い
整備要領書や 配線図を 確認
いろいろと調べてみると、、、

どうやら エンジン ECU に 故障コードが
記録された事で

その情報を CAN通信で 情報共有した
スマアシECUが   スマアシ を 停止し

・三角のビックリマーク
・スマアシ  チェックランプ
・メッセージ

を 表示したようです。



CAN通信とは
各 コントロール ユニット同士が 相互通信をする事で、各々の受け持つ部署の 情報を 共有

この 相互通信の事を CAN通信 と 呼びます


今時のクルマは
エンジン以外にも
複数の コントロール ユニットが
装備されてますからねぇ f^_^;




で エンジン チェックランプの点灯原因と思われる
「リヤ・O2センサー」を 点検してみました


しかし、、、
これと言った 不具合は 確認 出来ず、、、


で 以前の 鈑金修理内容や 不具合入庫内容を
確認したくて 訪ねてみると



どうやら 鈑金修理 時に  O2センサーを交換しているらしい
(鈑金前を見ていないそうで あくまでも 推測のようです)


そして チェックランプ点灯で ご入庫されたのは
今回と同じ  エンジンチェックランプの内容で
故障コードを 消すと 不具合は 確認 できなかったと 言うことでした




現在の 走行距離  約22.000Km
しかも 途中で リヤO2センサーは 交換されている
可能性 大

過去の経験からも こんな短距離で
しかも リヤO2センサーが 壊れる事例は
記憶に無く、、、

フロントO2センサーなら わかるけどなぁ、、、

ゼロでは 無いけど
O2センサー本体とは 考えにくいような、、、




何かの条件下で 不具合 出ても
また 復帰しちゃうんだよなぁ、、、
電気的な接触不良とか かなぁ、、、


で 現物を 確認しに行く

ジャッキで 車体を上げて 潜り込むと
苦もなく リヤO2センサーに たどり着く


カプラーを 外し
まずは センサー側を 点検
ギボシの折れ や 接触不良が 無いか?
配線の損傷や 接触不良が 無いか?

などを 確認
しかし 至って 綺麗

たしかに 新しい感じですなぁ





次は 相手がた
車両側 ハーネスの 点検です

しかしながら 上に 向いて
ミッションに沿って 這っています

傍らには ラヂエター ファンシュラウドが、、、
手の入る隙間が 乏しいなぁ、、、f^_^;

シュラウドだけでも 外す???
いや ラヂエターごと 外すようだなぁ (≧∀≦)
なので、、、


フロント ナンバープレートを 外して

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サービス ホール(じゃ無いかも? 笑笑 )
から 見てみると

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奥に O2センサーの カプラーが 見えます

カプラーは ミッションに固定された
専用のステーに はめ込まれていたので
クリップ外しで 抜きまして

カプラーの損傷や 配線の損傷を 確認しようと
カプラーの向きを 上方へと ひっくり返すと、、、


カプラーに 刺さっていた 4本の配線のウチ
茶色の配線だけ 異様に 遊んで しまいまして

??? と 思い
軽く 指で 引っ張ってみたら




なんの 抵抗も無く  スポン❗️と   f^_^;


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完全に 抜けちゃいました (≧∀≦)
黄色い 防水の ゴムで 辛うじて 抜けずに
その位置に 有ったのでしょう


そして エンジンの振動か? 走行振動か?
電気の通電量   不良か?

なんらかの条件下で  エラーコードが 発生し
ダイアグが 入ったのでは? と 推察します

茶色の配線が 抜けてしまったこの状態のままで
1度  カプラーを接続して 固定
スキャンツールを 使い  故障コードを 消去を確認

消えた事を確認して  試運転
しばらく 走行すると、、、

同じように チェックランプ類が 点灯


まぁ ひとつ 断線してるんだから
当然と言えば 当然 笑笑

現象の 再現に 成功




工場に 戻り
再び  ジャッキアップ

リヤO2センサーの 取り付けステーを 摘出
車両側 ハーネスカプラーを分解
該当するメス端子を 抜き取ります

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この時、、、焼肉    f^_^;

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マフラーに 当たってしまいました 苦笑





抜き取った メス端子は、、、

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カシメを 開き  防水ゴムを 外してみます

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配線を かしめた所から  見事に 千切れています

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他の 三本も 抜いて 確認
これらは 損傷していませんでした



カプラー本体には 損傷や キズなどは
確認出来ませんでした



何故 茶色の 配線
一本だけ  断線しているのでしょう???


なぞ?   笑笑




断線していた 茶色の配線を
ハンダ付けで 修理して

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再び カプラーへ
パイルダーオン❗️


手を加えた もろもろを 元に戻しまして
ナンバープレート装着

再度  スキャンツールを つなぎ
コードの消去


データーモニター モードにして
試運転



チェックランプ類も 点灯せず
大丈夫そうです

最後に 勇気を出して
スマアシ の 作動チェック 笑笑

緊急ブレーキ 通常作動しました (≧∀≦)



やっぱり O2センサーの 問題だったのね




しかしながら、、、

仮に 以前の 事故の時に
今回 修理した 場所以外の
ハーネスの 他の場所で
なんらかの損傷を 受けていれば

特に 配線の中で 断線とかしてると
外の被覆が 繋がってれば
今回のケースの ような 症状も
可能性有るかも

なので、、、治せた❗️とは 思うけど

納車の時には オーナーさんに
状況を ご説明し
しばらくは 様子を見てください

と お願いして  納車させていただきました。




約 5年前   高坂師匠から

「点検する時は  集中して 観る事❗️❗️
   何か 不具合が 有るんじゃないか⁉️
   何か おかしな所が 有るんじゃないか⁉️
   疑って 注意深く よくよく観る❗️

   何も 考えず さぁ〜 っと 流して
   ぼぉ〜っと 見てるようでは
   アカン❗️❗️❗️」

と、ご指導いただいた日の事を 思い出した

そんな 今回の 修理でした。



師匠 ありがとう ございます。
imae motor's です