その1 目覚め

 

 

このチラシに誘われて、「本当の自分に還る自己探求の旅」に行ってきた。

テーマは「自分のアイデンティティー」

参加しようと思ったきっかけは、この「アイデンティティー」という言葉に抵抗感があったから。

「この抵抗感はなんなんだろう」その正体をみつめてみたい。

それが、参加動機だった。

 

ファシリテーターのかずみんからの提案で、最初に今の自分の気持ちを画用紙に描いてみた。

 

オレンジ色のまるいものが、わたしの内側にあって、外側に生まれたがっている。

それを、外側からの圧力のようなものが、とめている。

でも、もう、外側にエネルギーがもれて出てきている。

そんなイメージ。

 

その後、私が前から気になっていた『非二元』という言葉の概念について、かずみんに教えてもらった。

「善悪」「優劣」「高低」「左右」など、ふたつに分ける考え方が「二元」。

でも、実はそれらは人や状況や文化などによって、それぞれ異なっていて、本来分けられないものである。

だから、これらは一つのもので、二つに分かれていない、見たままそのままの状態の世界。これを「非二元」という。

 

あ、そうか!私の外側からの圧力の正体は、今まで、外側から評価されたり、ジャッジされたりしたことへの抵抗感だったのか。まるいオレンジ色のエネルギーは、「非二元」のそのままの私なのかもしれない。

 

さらにワークを進めていって、まるい画用紙に、私の中の世界のコラージュを創った。

そして、かずみんの提案で、それぞれのピースを切り離した。

 

左上の赤いピースと中央下の黒い部分にエネルギーを感じるというかずみんからのフィードバックを受けて、そこにフォーカスしてみた。

 

中央下の黒い部分は、私という宇宙のブラックホール。

このブラックホールの向こう側に私の命の源がある。そんなイメージが湧いてきた。

 

左上の赤い部分は、マグマの中の奴隷のイメージ。

貧富の格差社会への怒り、男女差別への怒り・・・いろんな怒りのエネルギーが原動力となって私をもっと上の方へ、もっと高い方に、もっと優れた方へ・・・と私を突き動かしている。

 

そして、ハッとした。

私も、知らず知らずに「上下」「高低」「優劣」と人や自分を「分離」させていて、それが自分の中の葛藤を生み出していたんだ。そのことに気づいたら、急にそんな自分が可笑しく滑稽に思えてきた。

 

くだらない。みんな宇宙からみたら塵みたいなものなのに。その中で、どっちが上か下かなんて、どうでもいいでしょ。

目くそ鼻くそを笑うみたいなね。ゴミ同士で競い合うなんてバカみたい(笑)

 

かずみんの提案で、赤いピースをひっくり返してみた。

 

そうしたら、その右側のピースと同じスペースにそのピースをいれたくなった。

そして、同じ色で塗りつぶした。

それは、わたしの世界の中の「ともだち」との世界だった。

ともだちの世界が広くなって、すごくうれしく、楽しく、幸せな気持ちになった。

 

この感覚、この体験が「非二元」。

「非二元」を、頭ではなく体験として理解して、目覚めた瞬間だった。

 

 

次の朝、かずみんに海に連れていってもらった。

夏の終わり、秋の訪れを感じる季節の中で、

私という宇宙は、宇宙全体の一部「非二元」の世界に還ってきた。

 

私は、私という宇宙を「シン・ゆう」と命名した。

そして、このブログが生まれた。