叔父が亡くなった。
亡くなる前は小学生の頃からの友人が沢山会いに来てくれて、
亡くなった後は、心底悲しんでくれていたと母から聞いた。
叔父の友人の奥さん、息子さん、会社の社長、同僚、後輩、みんな涙を流していた。
「あいつ(叔父)を悪くいう男は1人もいない」と言っていたそうだ。
私は親戚の集まりがすごく苦手で、中学生の時から親戚で集まってもすぐに帰っていた。
大人になった今でも、正直親戚の集まりは苦手。
出来ることなら避けたいと思っている。
親戚だけでなく、人付き合いが苦手。
極力一人でいたい。
中学生の時、
「すぐ帰るんじゃなくて、親戚の集まりは大事にしろ」と言われた。
その時は煩いなぁ、親戚のこと、嫌いやし……と思っていた。
でも、叔父が亡くなりやっと分かった。
あぁ、こういうことなんや。
「人を大切にして生きなさい」と教えてくれていて、
それを最期の最期まで教えてくれたんや。
とやっと気づいた。
ちょっと遅かった。
ずっと、人との縁を切って生きてきた。
今、心から友人と思える人は一人もいない。
たまに会う友人はいても、表面的な付き合い。
家族がいれば、それで充分だと思って生きてきた。
気づくのが遅すぎた。
叔父に言われたのは、もう20年以上前のことなのに…
今になってようやく、意味が分かった。
もっと、人を大切にして生きればよかった。
叔父のこと、もっと大切にすればよかった。
叔父にもっと沢山話を聞いてもらえばよかった。
もっと、学ばせてもらえばよかった。
もっともっともっともっと会いに行けばよかった。
もう一生叶わない。
叔父の遺品を整理していると、新札の1万円札が大量に出てきたそうだ。
「いつでも誰かにお祝いできるように」用意していた1万円札。
何かある度にお祝いのお金をくれた。
お金や高価な遺品の数々は、姪(私たち)にという伝言らしい。
小学生からの叔父の友人が教えてくれたそうだ。
涙が止まらない。