イクと不思議の森2−4 祭りのまわりで(アーカイブ集) | ゆるしてりらっくす ミラクルタイムをご一緒に〜 byイマココアールびゃくれん

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ゆっくりホッとリラックス。ホントウの記憶を呼び覚ますには。。
「今」のわたしが ピン!ときたことを綴っています。

2-4 『祭りのまわりで』


ーー風もないのに
ザザッとゆれる草むら



ーー空気を
少し斬り裂くような音

ヒュッ


そして。。。

カラーン
   コローン


その音の
暫くむこうには
暗闇の中に広がる
明るい場所。

森の中というのに
広々としている。


広場の真ん中には
大きく焚かれた火。  
  


その周りを とり囲むように
皆が座ったり踊ったり。

笛の音
太鼓の響き
鈴のきらめき。


ワイワイ
    ガヤガヤ


『みちる祭り』の会場だ。

少しお店も出ている。

歌うモノ
食べているモノ
もう既に酔って
うたた寝しちゃってるモノ

人間のような姿で
人間ではなかったり
動物たちや
おとぎ話に
出て来るようなモノ達。
それぞれに
楽しんでいるようだ。

ーーーー

その姿を
暗がりから
じっとみつめている
彼等。
広場のモノ達のように
浮かれては いないようだ。

広場に
近づくでもなく
また
遠ざかるわけでもない。

彼等には
未だ確認できていない
存在があったのだ。

今はまだ探しても
到着してはいない。



彼等  到着 ス 刻 。
マモナク。

デハ 
ココデ待ツモ   ヨイ。

了。


そんな闇の中の
会話なぞ  露知らずに

広場では
多くのモノ達が

満月を   心ゆくまで
楽しんでいる。


見上げれば
大きな  大きな
黄金の光が

淡く
神々しく

星のまたたきを
まといながら輝いていた。


藍色の中。
   

ー  ー  ー

モリクマさんと
コトちゃんと
イク。

まもなく広場に
到着する時間だ。。。




つづく