悲しい犬生 | ペットと飼い主の心がひとつに溶け合うアニマルコミュニケーション

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「今ここに生きる」イマココけいこ



数日前に私に入ってきた、犬の話

生活保護を受けるため、引越しをするので
今までいた犬の鎖を解いた。

その犬は、その家から離れなかった。

近所の方が不審に思い、周りの方に聞き込みをすると、そこの家の犬だと分かったらしい。

その犬は、お腹が大きかった。

うちに来ているシッターさんからの相談だった。
『どうしたらいいでしょう、、』

翌日、また連絡が入り
その飼い主が保健所に連れて行って欲しいと連絡を入れたらしい。

そして、今日
その犬に会いに行きました。



その場に飼い主と近所の方がいました。

飼い主さんに話を伺うと
その犬は、ずっとお腹が大きいらしく、特別に変化はないという。

何か異物を食べてる様子もないという。

どんなご飯を食べているか聞くと
『うどん、ラーメン、パンなど』と。

もちろん、ワクチンやフィラリア予防などはしていない。

その方は自分の生活でいっぱいいっぱいだったのです。

子犬の時に里親募集している張り紙を見てもらってきたと。

その後、一度もワクチンを打つこともなく、散歩もしていない。

救いは屋根のある場所に繋がれていたことだけ。

この子の名前はなんですか?とお聞きすると

『名前はない、呼んだことはない』

唖然とした。

どんなに酷い飼い方をされている犬でさえ
名前はあった。

でも、目の前のこの子は5年間、一度も名前で呼ばれることもなく、散歩にも連れて行ってもらえず、、
毎日、お腹いっぱい食べることも叶わず

そんな5年の月日を、たったひとりきりで過ごしてきた。


今、この子は命の危機をも感じるほどの

慢性フィラリア症にかかっている。

死ぬまで(フィラリア陽性の間)腹水を抜き続けるかもしれないとのこと。


※ 見たくない方は避けてください。




今日、5リットルの腹水を抜いた。








フィラリア症の子をたくさん見てきたのに
今回の腹水には驚いた。

体重は14,5キロから9,56キロになった。

5キロの重りを身体に抱えて生きてきた犬

そして腹水を抜いたあとは







腹水でパンパンな状態から
骨がゴツゴツと浮き出た、栄養失調の身体が現れました。




お腹が邪魔で、上手く横になれなかった。
それがなくなり、脚が閉じる姿を見て、、、

この子はどれだけの我慢をしてきたのだろうと
胸が締め付けられました。。


これからは、利尿剤を使いながら
数日おきに溜まる腹水を抜いていかなければならない。

私の友人と相談し、二ヶ月間はその友人の元から病院に通い(近いことと、一部屋をその子に使わせてもらえることになります

その間、うちで迎える準備をすることにしました。


生まれて初めての名前は、、



菜の花の季節に出会えたので

『菜々ちゃん』






お家に着くと


しばらく、ウロウロと匂いを嗅ぎながら確認作業。


そして、疲れたのか
自分とために用意されたソファーに乗りました。






お手伝いに駆けつけてくれた、ひろみちゃんに
挨拶に行く様子を見て、本当はたくさん甘えたかった心を感じました。

あの日、母犬から離されて、、

本当は幸せになるはずの里親募集のご縁

それは、菜々ちゃんにとっては地獄の始まりでした。




それでも、本来の性格の良さは決して失われることなく今もありました。


菜々ちゃんの体調については
今はまだなんとも言えません。


でも、今を一生懸命に生きることを諦めない心を感じます。


菜々ちゃんの幸せを一緒に祈っていてもらえると嬉しいです。





今まで、本当に頑張ってきたね。

今夜はゆっくり休んでね。。

おやすみなさい。。。