幼稚園に入る前、下の子がちゃんと食べられるか少し心配だった。和食が好きで、パンやパスタ中心のドイツの給食に馴染めるか不安だったけれど、毎回ぺろっと完食しているようでひと安心。
ピザの日があったり、甘いバニラソースのかかったデザートが出たり、子どもたちにとって「食べる楽しみ」が詰まっているメニュー。もちろん栄養バランスも考えられているんだろうけれど、何より「楽しく食べること」が大事にされているのが伝わってくる。
誰かの誕生日には、保護者がケーキやフルーツ、パンなどを差し入れて、みんなでお祝いすることもある。朝から「今日は○○の誕生日だよ!」と子どもたちはそわそわ。特別な日には、ちょっとしたパーティーのような雰囲気になる。
さらに週に一度、「Brotzeit(ブロートツァイト)」と呼ばれる共食の時間がある。だいたい朝9時ごろに、みんなで同じお弁当を食べる。各家庭がテーマに沿った食材を持ち寄り、園で簡単に調理してもらう仕組み。たとえば「ナゲットと野菜」の日なら、誰かが鶏肉、誰かがきゅうり、また誰かがトマトを担当する。
子どもたちは調理の準備を手伝ったり、料理ができあがる過程に関わったりすることもある。自分たちで用意したものをみんなで食べるという体験は、食育にもつながっている。
日本とは全然違う文化。でも、子どもたちは毎日を楽しんでいて、その姿を見るたびに「大丈夫なんだな」と思える。母としては、それがいちばんうれしい。