前回記事↓からの続きになります。
社会人になってからは極力エホバの証人としての活動をゼロに近づけて、世の中で自活できる状態を作ろうとしていました。
しかしJWとの関わりや幼少時からの強要や鞭などにより、そもそも自分で判断すること自体が慣れておらず、いわゆる母親依存となっていることに気づきました。
これではダメ!だと思い一人暮らしをすることにしました。
しかし諸条件などから結局実家からさほど離れていないところでの一人暮らしなり、エホバの証人との関わりについてはあまり変化はありませんでした。唯一、自分だけの時間がたくさんできたのは今思えばよかったと思います。
そんな中、今の妻とのお付き合いも結局はまた明るみになり、色々と2人で話を何度もし結婚することを決意。
でも2人の将来的にはJWとしての円熟や活動は一切含まれていませんでした 笑
当然うちの母親は大反対で長老等に相談する始末...
でも親父は反対もなく、結果として規則(エホバの証人は独身同士の付き合いには厳しいので)を破るよりは結婚した方が丸く治るんじゃないか?という意見に母親も納得せざるを得なくなりました。
当時父親はかなりの収入があり、母親によりJWへの寄付も多分それなりにあったと思います。
そのせいもあり長老は何も言ってきませんでした。
だってエホバの証人では、結婚する双方に対しては「霊的に円熟した人」同士が基本でしたが、我々は全くといっていいほど模範的でもなく逆に水没したもの同士なのに不活発な2人でしたからね 笑
結婚してしばらくは夫婦で集会へは出席しましたが、すでに心ここに在らず状態です。
しかし社会人になってもJWとして育てられた影響はしっかり根付いています。
同僚や上司との付き合い方が全くわからない。
仕事も含めて「怒られる」ことへの恐怖心が人一倍ある。
協議することができない。
なんでも正しい/間違っている、の2極論で考えてしまう。
常に何か後ろめたい気持ち(何もやってないのに)がついきまとう。
冠婚葬祭の知識やお作法がまったくわからない。
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などなど色々とありました(今も一部は残っています)。
一時はそれでノイローゼ状態で寝れなく、病院でもらった睡眠剤を一度に大量に飲み救急車で病院へ担ぎ込まれ、2日後に病院で目覚めたなんてこともありました。
職場も一箇所に安定的ではなく常に何かに縋らないと落ち着かなく精神的にも身体的にも疲労し、だけど落ち着けないのでまた転職を考えたり...との繰り返しでした。
さすがにこれはまずい!と思い、意を決して自宅を購入。
こうすることで強制的に安定した生活基盤と仕事を作ることにしました。
自分の背中を痛いほど叩いてくれた妻には今も感謝でしかないです!
色々とありましたが、こうすることで少しづつメンタル含めて安定してきました。
また妻とは、もっと世の中のことを知ろう、と決めて色々出掛けたり体験したりしました。
※もちろんこの間も、新しい住所を親が勝手に共有したのか、その地域の会衆の長老などが牧羊訪問してきたりしましたが適当にかわします。
2人で季節になると神社仏閣へ行って行事へ参加などもしました。
最初はお作法もわからず「これがサタンの行事か笑」みたいな感じでしたが、冷静に行事の意味や崇拝されいてるものなどを聞くと、決して対立とかではなくお互いを認め、歴史を守り、時代に合わせて、人を幸せにするために存在していることが実感できました。
もちろん新興宗教含めて負の部分もあるとは思いますが、それを選択するかどうかは本人次第で、実際にあえてその苦行に身を置く方もいますので、個人の自由で行われているというところに、エホバの証人とは違う開放された感覚を覚えました。
またそれと同時に、エホバの証人という宗教組織が、アメリカ発祥の歴史が浅い、また当時同じように大量に作られた新興宗教の一つでしかなかったことを初めて知りました。
そしてその組織を作ったのも、別に特別ではなく普通の人間だったってことも。
それまでは独自の翻訳聖書に基づき、歴史認識的にも整合性あっている、社会的にも道徳基準が高いと評価されている、世から見れば真面目すぎて皆から嘲笑われる、だけど唯一のまともな、宗教というより神が認めた組織、という認識でした。
しかしなんなことはない。
アメリカの当時の経済成長時期に生み出された数多くの宗教のうちの一つでしかなかったことを、歴史を調べるたびに明らかになりました。
(エホバの証人、ものみの塔聖書冊子協会についてはまた別記事で書きたいと思います)
そしてそれと同時に、日本でも過去に輸血拒否や武道拒否による退学問題など、社会的に問題を起こしていること、歴史や教理の矛盾さ、海外ではカルト集団認定されていることなど情報を2日くらい寝ずに調べた記憶があります。
もちろん、元統治体メンバーであるアンソニー・モリス(統治体メンバーを外されたんでしたっけ 笑)がわざわざ郊外まで車で出向き、隠れてこっそり高級酒(マッカラン)を大量購入してる動画や、2代目会長ラザフォードが実は極度のアルコール依存症で有名で、寄付金で豪邸たてて酒浸りな毎日を送ってたことなど、いかにも人間らしい組織だったことを知り、情報統制の怖さを身に染みました。
情報を知らない・知らされない・知ろうとしないというのが如何に危険なことか。
「ここ以外の情報は嘘なので信じるな」という言葉ほど信用できないものはないですよね 笑
一通り情報を入れ整理し妻とも話しあい、このまま自然消滅とするか、立場をしっかり明確にする(断絶する)かになりました。
結果としては断絶届を出そうということにあり、あとはタイミングだけになりました。
長くなったので次へ続きます。