こちら↓の記事の続きになります。
もしこの記事をご覧になられている現役のエホバの証人がいましたらぜひ純粋にご自身で吟味ください。
もしかしたらあなたは、世の中で色々経験された上でエホバの証人から証言を聞くことで、あなたの判断においてエホバの証人になることを選択されたと思います。
あなたがそう確信して信仰を持つことは一切否定もいたしません。
しかし2世はどうでしょうか?
分別がつくような年齢や経験・知識がなく、判断や選択ができない状態でエホバの証人として教理に反することを理由もわからず拒否するよう求められ育てられます。
組織が決めた選択肢以外のことを知ろうとすると鞭で叩かれる、といったところが、あなたは経験されたことがないかもしれません。
ハルマゲドンがいつきてもいいように、よそ見をするのが危険だと教えられているのでそうすることが子供にとってはベストだ、と思うかもしれません。
しかし、幼少時から理由もわからず鞭を叩かれ行動を制限されて育つことがどれだけ危険なことかを考えてください。
一例ですが、約30年前に日本で衝撃的な大量殺人を行なった某宗教団体も同じように信者の幼児を社会から隔離教育することで、純粋に教理を教え込むことをしました。
カルト認定されていたこの集団は、エホバの証人と同じように外界からの情報を遮断し教育することで、結果として発達障害や知恵遅れ、コミュニケーション障害を持つ子供が育ってしまいました。
成人になっても社会との関係を保つことが困難で、日々暮らすことに普通の人以上に苦労を強いられているのです。
これは極端な例ではなく、他でも同じような事例が沢山あります。
このようなことをエホバの証人は数多くの出版物や集会での公開公演、ものみの塔の討議、奉仕会等で、みなさんのように信仰を働かせている方に対して実践するよう求めていますよね。
実践することで、子供がより一層エホバへの信仰を深めることになる、とも教えられますが、果たして本当にそうでしょうか?
もう一度書きます。ご自身はどう思われますか?
分別もつかない産まれて間もない時期から鞭をして言い聞かせること。
外部の情報を取り入れないようにして教えについて影響されないようにさせること。
若いうちにバプテスマを受けさせること。
高等教育を受けさせないこと。
などなど、本当にこれが子供にとって有益なことですか?
その結果、うつ病にかかったり1人前に社会に出れなかったり、なんらかの障害を抱えてしまった人が実は日本だけでも何百人といることを是非とも知っていただきたいです。
彼らは嘘ではなく事実を語っているのです。
またこのような行為に対して署名運動↓がなされていることも知っていただきたいです。
もう一つの輸血拒否問題についても、実は上記の虐待とも受け取れるエホバの証人の教育と大きく関係しているのです。
分別つかない子供に対して単に「エホバが命令しているから」という理由で、万が一の際も輸血を拒否するよう教えるというのは、一般的には「強要」に値するのです。子供自身が、組織の知識と一緒に一般的な知識を十分に得た上での判断であれば問題はないですが、そうではなく自己決定能力が未熟な状態で一方的な意見のみで半ば強要しているところが問題視されているのです。
大の大人が自らの判断に基づいて拒否するのは全く問題ないと思います。本人の意思ですので。
流石にこれについては厚生労働省からも
「更に昨年12月に発出したQ&Aにおいても、医療機関の受診を正当な理由なく認めない場合や輸血を拒否する旨の意思表示カード等の携帯を強制することはネグレクトであると明記しております。」
とコメントされています。
都合よい言葉だけを抜粋しているわけではなく、前後の文脈もご覧いただければ上の言葉が要約であることがお分かりになります。
またさらに最近では以下のような質疑が国会でもなされています。
輸血拒否を教えとする「エホバの証人」を巡り、加藤勝信厚生労働相は3月15日、衆院厚労委員会で、「仮に緊急時に救命のために、親の同意を得ずに子どもへの輸血を行った場合、民事上・刑事上の整理は別として、(厚労省が)所管する医療法等の衛生法規に違反するものではない」と答弁
国の機関もしっかり子供という大切な人権を守ろうとしていることに対して、それでもエホバへの信仰を子供にも輸血拒否カードを持たせることで強要させることが正しいと思いますか?
聖書には確かに「血を避けなさい」と書いています。
しかしそれが時代によっては、一滴でも入れたらNG、分画ならOKなど、とコロコロ内容が変わってきているのをご存知だと思います。
エホバの証人はこれを「新しい光が出された」と言ってますが、そもそも統治体メンバーも自ら
「統治体は霊感を受けているわけでも、完全であるわけでもありません。教理上の説明や組織上の指示の点で間違いをすることがあります。」
と、ものみの塔2017年2月号で述べているため、今の理解がまた将来変わる可能性も十分にあります。
人の、しかも子供の生き死にの基準がコロコロ変えられてもそれを強要し続けるんでしょうか?
またこれに対してよくエホバの証人の方は「血の誤用を避ける」必要性があることについて、幾つかの無輸血に賛同する医師や関係者からのコメントを出版物などを通して見聞きし、結果としてエホバ神の知識や命令が正しいと感じておられると思います。
個人がそれを信じる/信じないは個人の自由です。
ただし同時に以下のことも事実として知っていただきたいです。
日本の多くの医療機関においてはおおよそ以下のような方針をwebサイト等でしっかり公表しております。
- 宗教上の理由により輸血を拒否する患者に対して、輸血以外救命の方法がない場合は輸血する。その際は同意書へ署名。
- 判断能力がない患者に対しては親権者から輸血の同意を得られない場合は、児相相談所へ虐待通報し、一時的に親権剥奪と救命行為として輸血を行う。
- そうなる危険性が事前に分かった場合はエホバの証人の医療機関連絡委員会へ連絡してもらい転院してもらう。
決してサタンからの圧力や攻撃ではなく、至って普通の人格権を尊重した対応をとります。
逆にエホバの証人の教えは児童相談所へ虐待通報される危険性があることを行なっていることを認識してください。
2回によりダラダラと書いてしまいましたが、昨今問題視されている輸血拒否と虐待について書きました。
何度も言いますが、決して誇張や虚偽ではなく実際に起こっている事実であります。
実際にエホバの証人またものみの塔聖書冊子協会の組織(広報部門)がこの事実に対してどのような返答をし、それが何を意味しているのかを近いうちに書きたいと思います。
(多分集会等では一切発表されないと思います)