娘は(高1)この秋、国公立大学の文系に進学することを決め、
その旨を学校に提出しました。
そして、希望している学部は経済学部です。
数学が好きなので、私は「理系もいいんじゃない?」
と思ったこともありました。
でも、いろいろな学部を調べた結果、
本人は「マーケティングや商品開発がしたい。経済に興味がある」
と考え、経済学部に決めたようです。
私は、特に口出しをしませんでした。
一方で、ママ友の中には「子どもは絶対に医学部に行かせる」と決めている人もいます。
「医者になれば経済的にも安定するし、幸せな人生が待っているかもしれない」
そう考えて、親が子どもの進路を強く導いていく。
そんなふうに迷いなく子どもを引っ張っていける友達を、
うらやましいと思うこともあります。
でも、私は自分自身の経験から、
どうしても「親が決めていいのかな」と思ってしまいます。
私は高校生の頃、哲学に夢中になり、
心から哲学を学びたいと思っていました。
父には「哲学部なんて絶対ダメ」と言われましたが、
こっそり受験した大学の哲学部に合格。
……でも、結局そこには行かせてもらえませんでした。
その後は法学部に進み、今も法学系の仕事をしています。
一時期は「哲学なんて実社会では役に立たない。父の言うことは正しかった」
と思っていたこともあります。
ところが、今でも私は哲学が大好きです。
哲学書を読んでいると、幸福感に包まれます。
そして、ときどき思うのです。
「もし、あのとき哲学部に進んでいたら、
どんな人生になっていたんだろう?」
父を恨んでいるわけではありません。
ただ、10代の頃に本当にやりたかったことって、
何十年経っても心のどこかに残ることがあるんですよね。
だからこそ、娘が10代で決めた進路が、
たとえ少し青臭い選択だったとしても、
まずは本人の気持ちを尊重してみようと思っています。
親が「こっちのほうが幸せになれる」と思う道と、
本人が「こっちに行きたい」と思う道。
どちらが正解なのかなんて、
何十年後にならないと分からないのかもしれません。
だから私は、娘の人生は娘に任せてみようと思います。

