私は約4年間、睡眠障害に悩んでいます。

これまで睡眠に関する本は何冊も読んできましたが、新しく出版された『熟睡力』を見つけ、さっそく手に取りました。



著者は睡眠科学者であり、自身も不眠に苦しんだ経験を持つ人物です。単なる理論書ではなく、実体験に基づいた内容だからこそ、説得力を感じました。

この本の特徴は、現代人の睡眠だけを見るのではなく、「原始人類はどのように眠っていたのか」という進化の視点から睡眠を考えていることです。睡眠を人類の歴史という大きな流れの中で捉えているため、とても興味深く読むことができました。

著者が勧めている不眠症の治療法は、**CBT-I(不眠症に対する認知行動療法)**です。これは世界的にも効果が認められている治療法で、その中には「睡眠制限療法」も含まれています。

睡眠制限療法とは、あえてベッドで過ごす時間を短くすることで睡眠圧(眠気)を高め、眠りの質を改善していく方法です。

実は私も以前、この方法が効果的だという話を別の本で読んだことがありました。しかし、「眠れなくて苦しんでいるのに、さらにベッドにいる時間を減らすなんて無理」と感じ、実践する前に諦めてしまったのです。

ところが、この本ではなぜ睡眠制限療法が効果を発揮するのかが、科学的な根拠とともに丁寧に説明されています。その理論を理解できたことで、「もう一度挑戦してみようかな」という気持ちになりました。

睡眠に関する研究は年々進歩しています。この本には最新のエビデンスも数多く紹介されており、「睡眠に良い」と思い込んでいた情報をアップデートすることができました。

長年不眠に悩んでいる方はもちろん、「睡眠について正しい知識を知りたい」という方にもおすすめできる一冊です。私自身、この本をきっかけに、CBT-Iや睡眠制限療法にもう一度前向きに取り組んでみようと思っています。