「女子の選択」橘木俊詔著 を読んで、
娘(中1)の将来の展望を考えています。
前回は既婚女性の給料と幸福の相関について書きました。
今回は、女子学生は、頑張っていい大学に進学し、大企業に就職した場合、
その後どうなるかというデータを見てみたいと思います。
大企業のほぼ半数が、大きく
・総合職
・一般職(現在、非正規に置き換わりつつあるそうです)
に分けて雇用しているそうです。
私の就職時代もこのような分類が多かったのですが
今でもそうなのですね。
そして、いい大学に進学した女性のみに総合職への門戸が開いている
そうです。(就職試験が、多くは学歴で決められるからだそうです)
厚生労働省の「コース別雇用管理制度の実施・指導状況」によると
総合職への女性の採用者数は年々増え、2014年での女性比率は
22.2%だそうです。
増えても20%台なのですね・・・。
この数値から推測するに、
女子学生が大企業に総合職として入社するには過酷な競争が
あるようです。
しかし、この競争に勝ったあと・・・なのですが、
なんと、総合職女性は採用から20年後には約86%が
仕事をやめているそうです。
(厚生労働省の「コース別雇用管理制度の実施・指導状況」による)
一方男性の離職率は採用から20年後は約37%です。
女性が企業に就職する場合、まず総合職就職への熾烈な
闘いがあり、その後、安泰かと思いきや
86%もの女性がその勝ち取った就職先を離職しているという
現実・・・・。
筆者はその理由を
・結婚・出産によって勤労をやめている
・昇進や配置転換において、女性が不利に扱われている
(調査によるとそう感じている女性が多いそうです)
・女性は離職者が多いので「どうせやめるから」と差別される
(負のスパイラルですね)
・女性自身が管理職になりたくないのでやめる
としています。
大企業で働く女性の苦悩が伺えます・・・。
娘にも大企業への就職を考える際のひとつのデータとして
示したいと思います。
次回は、では女性の就職先はどこがいいのかについて
著書に従って感想を述べたいと思います。