最近、娘は中学校が憂鬱だと言います。

授業は退屈だし、体育大会は失敗しそうで不安、

部活は、自分のやりたい役に選ばれず落ち込んでいます。

小学校に戻りたい、と言います。

 

娘にどう言葉をかけるのがいいのか

あまり立ち入らないほうがいいのか思いあぐねています。

 

名作、星の王子さま サン・テグジュペリ著を改めて読んでみました。

 

40分ほどで一気に読みました。

 

大人になってから読むと、王子さまの

含蓄のある、純粋で、だからこそ重い一言一言が胸に突き刺さり、

行間に様々なことが隠されているようで

立ち止まり、ページを戻りながら読むことになりました。

 

すべての人間が家来だと思っている王様や

自分が酒を飲んでいることを忘れるために

酒を飲む飲んだくれや

星を所有し、それを売って金にし、

その金で星を所有し・・・をし続ける、金儲けの目的が

金儲けになってしまっている商人などと

星の王子さまは出会い、矛盾や滑稽さをまっすぐに見つめます。

星の王子さまは批判はしませんが、

何だかおかしいね、という視点で彼らを見つめます。

 

私が最も印象深かったのは

線路の切り替え係と星の王子さまとの会話です。

切り替え係は線路を切り替えてお客さんの行き先を振り分けています。

何千人もの人々が乗っている特急列車を切り替える切り替え係に

王子さまは質問します。

「あの人たちは自分のいたところに満足ができなかったのかな」

切り替え係はこたえます。

「だれだって自分たちのいるところには満足できないものさ」

 

娘だけでなく、私も転職してから自分のいる場所に不安や不満を感じています。

以前の職場よりもステップアップしたにも関わらず・・・。

前の職場を懐かしく思い出します。戻りないなとも思います。

 

星の王子さまを読むと自分たちのいるところに満足できないのは

人間の性なのかな、とも思いました。

でも、自分のいるところに常に不満を持っているなんて

滑稽でおかしなことです。

 

自分のいる場所に満足できないのが人間の性なのなら、

その感情に無理に抗うことなく、

受け入れつつ、でも、その感情に流されないように

できればと思います。

娘にもうまく伝えられたらいいのですが・・・。

星の王子さまにそれを教えてもらいました。