昨日、おととい
「ACCラジオCM審査会」がありました。
本当に光栄なことに一昨年、昨年に続いて
審査員をやらせて頂きました。
https://twitter.com/ACC_PR/status/773831063298711552/photo/1
超ざっくりいうと「ACCラジオCM審査会」
日本のラジオCMの「アカデミー賞」みたいなやぁつです。
CM業界の超一流の方々の中に交じらせて頂き
のべ400本ほどのラジオCMを聞いて審議・討論を
繰り返した2日間。
今年も感嘆のため息と感謝とやっぱ嫉妬でした。
何でもそうですが、解説者気取りというか
人の作ったものに対して批評するのは簡単で
実際作る方・実行する方が万倍難しい。
その中で今回も「判定する立場の一員」を
任せて頂いたわけですが聞きながら
「これ書けんわ!思いつかんわ!」って完全に
「負け」を味わいながら聞かされることもしばしば。
屈辱感の連続でした。
それでも、審査CMを聞いている時間そのものは
本当に心地よく。今回も「机でメモを取りながら、
ぶっ通しで100本前後を連続して聞く時間」は、
腰は凝るけど、頭はしんどくないそれでした。
「どうして、頭はしんどくないんかな?」って
ちらっと考えてみて、
「ラジオCMっていう時間の制約が
より限られている中だから必然的にそうなるのかもだけど…
言葉を無駄なく、スムーズに踊らせている作品が多いから
聞いてて、頭にストレスと負荷がかかってないんかも」と
思いました。
少し話が飛びますが…昨今のエンタメ業界は、
趣味趣向が多様化していく中で良くも悪くも
「オタク化」が進んでいます。
「分かる人同士は、とことん分かって楽しめるコンテンツ」が増えている感じ。
それがネットで盛り上がっているのをメディアが勝手に勘違いしてさも
「全国的に幅広い世代世相で盛り上がってる」ように
報じてしまう失敗パターンも多い気がします。
蓋を開けると、そうでもなかった。。。みたいな。
そもそも当事者達も「楽しむ!」がメインなわけだから
「世の中全員広げようとも思ってないですし、
そんな責任もない」という思いでいるから、
そうなるのが自然な形だったりもするんですが・・。
(もちろん…その成功例・失敗例をどこか参考に、
軸にしながら「より多くの人が分かるエンタメ」が流行っていくからそういう
「ひとつの方向を突き進めるエンタメ」も大事だと思います)
そんな状況の中で、CMを作ってる人がすごい!!と思うのが
★「万人に楽しんでもらえないと、CMとして意味がないからオタク的に、
分かる人だけが分かるものを作ってはいられない」
★「でも、その辺のそれよりも圧倒的にオタク的にこまかい」
★「『世に広げなければいけない』という責任を
背負っている中でオタク的クオリティの作品になっている」
★「発言力、発信力、政治力、経済力を持った、
ともすれば『オタク』と正反対の人達の心にまでオタク的に刺さるモノを作っている」
上手くたとえられてるか分かりませんが…
「超スリムな圧倒的巨漢」みたいなところを目指してる感じ。
で、そこに行っているCMとかあるから
もう嫉妬しかないんです。
「ACC CM審査会」。
今年もめちゃめちゃ笑って楽しくやらせて頂きましたが
まぁまぁ心で半泣きしながら頑張りました!
今年もお声がけくださった澤本さんを始め、
多くの方に感謝仕切りの2日間でした!
審査結果が公に発表される日が楽しみです!
それにしても「ラジオCMを制作出品できる環境にある人達」への
憧れというか、もはや嫉妬が年々強い。