2017年6月3日(土)京都府立府民ホールアルティ

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者らからなる弦楽三重奏団と、今回7~8度目の共演となるコンサートがおこなわれました。

  

軽やかなシューベルトの弦楽三重奏曲に続き、気品あふれるロマンティシズムの極みであるメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲、深くて真摯でしかも若い情熱あふれるブラームスのピアノ四重奏曲。

  

リハーサルの時から、目指す方向が同じでいつもとても合わせやすく、各奏者の音の響きの分厚さや、表情の豊かさに、音楽の愉しみを味わえるチェコ・フィルのメンバーたち。

  

客席から沸き起こる拍手の大きなエネルギーや、大曲の間も途切れることのない集中力に、奏者も触発され、作曲家につながることができ、大変幸せに感じました。

  

  

<出演>オタ・バルトシュ(Vn)、ヤロスラフ・ポンヂェリーチェク(Va)、フランティシェク・ホスト(Vc)、笠原純子(P)

<曲目>シューベルト:弦楽三重奏曲 第1番 変ロ長調 D.471、メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.49、ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 op.26、子守唄(アンコール)

 

 

皆様のご感想より

素晴らしいコンサートでした。息がぴったり。もう一度聴きたいな。

先生の演奏を拝聴するといつもいろいろなことを閃いて様々な考えを巡らせるのですが、室内楽という形は音楽が本来あるべき姿のエッセンスが凝縮されているなと感じました。

あの空間で、あの時間を過ごせたことを幸せに思っています、

とてもみずみずしい音でした。

ピアノが、他の人達をリードしているようでした。

毎回進化している様子は、自分自身が自分の指導者になっている感じで、プロ中のプロだなあと思いました。しかも、これでいいと油断しないところが、またプロらしいです。精神的にとてもいいものを持っていると感じました。

胸を打つブラームスでした。

メンデルスゾーンがいい曲だと改めて感じました。

ブラームスのアンコールで涙が流れてきました。

ブラームスの第2楽章で、あまりにも美しく、情熱的なメロディーで涙がこぼれました。

今日は、弦の人も最初からのっていてよかった。

メンデルスゾーンの2楽章もしっとりきかせて、すごくよかった。

このコンビで世界ツアーされていいくらいじゃないでしょうか。

動画でよく見ていた曲だけれど、生演奏はやっぱり全然違うと思った。

大家の演奏でもブラームスの2番は時々退屈に思ってしまっていたけれど、最後までひきつけられた。

ブラームスも、全然眠くならなかった。

ステージに出てきたときに、オ―ラが素晴らしかった。大きくてすらっと細く見えました。

ずっとCDで聴いていたメンデルスゾーンを、生で聴かせて頂く事が叶い、本当にうれしかったです

あのプログラムで、あのように弾ける人はいないな!とつくづく思いました!

ブラームスも、うまく言葉にできないのですが、やはり素敵な曲だなと改めて感じました!1番と3番を聴かせて頂いた時も、オーケストラでの演奏のように思ったのですが、今回もコンチェルトを聴いているような気分になりました。

前半のシューベルト、メンデルスゾーンも素晴らしかったですが、後半の約1時間もあるブラームスは特に素晴らしかったです。前半のシューベルト、メンデルスゾーンもすばらしかったですが、後半の約一時間もあるブラームスは特に素晴らしかったです。

笠原先生のピアノは音が澄んでいて伸びがあって自然な推進力が心地よくて、ダイレクトに響いてきます。素晴らしい演奏を聴いて、身も心もほぐれた幸せなひと時でした

ることで引き締メンデルスゾーンのピアノトリオ第1番がはじまり、純子先生が入ることで引き締まりました。2楽章に入り、ピアノの音と弦が一筋になってお客さんに向かってきたので驚きました。特に、チェロとピアノの低音が重なるところ、まるでピアノが弦でした!!これは、純子先生のピアノの音が減衰せずに弦と同等に推進してきたからだと思います。ブラームスの2番は、正直これまで最後まで集中力をもって聴けたことがなかったのですが、こんなに早く終わる曲だったかしら?という印象でした。何回も戻ってくるメロディー、普通飽きちゃうのです!ところが。「あ、戻ってきた。懐かしい」と思わせる演奏。これは、押しつけがましくない深い情熱で、これぞ!ブラームスはこうあるべきだったのかー!と思わせる、独りよがりにならない演奏だったので、お客様が飽きない音楽だったんだと思います。ピアノを鳴らしにいくのではなく、鳴っている感覚。4楽章まであっという間でした。フレーズがブチブチ切れない、長いフレーズ、大きな音楽のとらえかた、でも一つ一つの音が粒だって細かいパッセージもとても美しい!!ピアノと弦の掛け合い。これが室内楽なんだなあ、と、思いました。いい曲なんですねぇ!!改めて思いました。重厚なプログラム!皆さん大満足の演奏会でした。