マンホール☆彡

通っていた幼稚園から見える場所に、
それはあった。
幼稚園の坂を下りると小さな小川が流れていて、
その小川を渡ると小さめな商店街があり、そこを抜けるとバス通り。
狭い道路を渡るとまた坂道になって
ちょっと登ると住宅街の中にそれはあった。
建設途中で放棄された、
マンション。
外壁はコンクリート打ちっぱなしで
崖から伸びた蔦が絡んで気持ちが悪い。
私はある日友達と、
幽霊マンション(と呼んでいた)を探索しに行った。
ホントは。
近寄るのも恐かった。なぜなら。
そのマンションが建っている背後の崖の上には
大きな団地群があり、
そこは
そこが建つ前は
かの有名な
「口裂け女」がいた場所だと噂されていたりもした。
マンションの階段を昇ると案の定、
入り口は
…柵は何も無かった。
階段も見えた。
けど…
もっと驚いたことに、
先客がいたのだ。
小学生高学年くらいのお兄ちゃんたちが。
なんと彼らは
マンション入り口の階段脇にあるマンホールの蓋を開けて、
中に入っていくところだった。
私たちが見たのは、見張りの男の子一人だけで、
マンホールの底からであろう別の男の子の、
叫び声がこだましていた。
中に何人入っていったのかはわかりません。
が、
くぐもった叫び声は
「戻ってこない!(消えた?)」といったようなニュアンスに受け止められました。
幽霊マンションは、
近寄ってはいけないと
幼稚園でもよく言い聞かせられていた場所なので、
私と友達はその
禁断の場所から走って逃げ出しました。
なので、
マンホールの中にいた少年たちがどうなったのかはわかりません。
そのマンションはその後、
中断していた工事が再開されたらしく、
数年後には普通のマンションの姿になっていました。
が、
横浜の某所で、
ガス爆発マンションと呼ばれる廃墟があるのですが、
場所的に近いので
あまり行きたくない廃墟だったりします。。。
川口 ひろしはぁ
洞窟にはいいるぅ
洞窟の中には …
マンホールなんて、入ろうとも思わないですね。
ごちそう☆彡

ブログネタ:ごちそうと言えば? 参加中
ごちそうを食べた日の夜は、
襖の向こうの両親の動きが気になって眠れませんでした。
何を食べたのかあまり覚えてはいませんが、
普段あまり口にすることが無かったものだと思います。
今もそうですが、
ごちそうを食べたあとは
一家で心中するんじゃないかと、
なぜか子供心に恐怖を感じていました。
今では冗談で
そんなことを話したりしますが
子供心にも
当時の我が家は
貧乏。だったのでしょう。
両親には大変申し訳なく思っています。
話した時に父が笑ってくれたのだけが救いです。
そんな父にとってのごちそうは、
ステーキ。
学校帰りに父の勤め先に寄って、
二人で食べた銀座ライオンのステーキは
正に心中の味でした。(笑)
だって地下に降りるレストランだったんです、
しかもセーラー服で。
当時は制服で飲食店に入るなんて
とても緊張したものでした。
ミートパイ☆彡

私はミートパイを配っていました。
紙皿に乗せたミートパイを。
片手には、
重い麻袋を握り締めて。
ミートパイは
野良猫にあげました。
お腹を空かせた彼らは
ワァッと寄ってきて、
ミートパイを…
最初は食べずに
フンフン、フンフンっ!
と頻りに臭いを嗅いでいました。
「そんなに臭いを嗅いでいたら怪しまれちゃうじゃない。さぁ、お食べ。食べてよ。」
焼きが足りないのか、
赤みの強いミートパイ。
安い肉を使ったのか、
所々に白っぽい筋みたいな部分と、
あとは…
変わった臭い。
野良猫たちは、しばらく頻りに臭いを嗅いでいたけれど、
そのうち一匹が食べ始めると皆一斉に
クチャクチャと食べ 始め ました。
私はその様子を見届けてからふと、
麻袋を持つ手が少し痺れてきてしまったことに気が付きました。
しばらくするとミートパイを食べ終えた野良猫たちは三々五々あたりに散ってゆきました。
最後に残った目付きが鋭い痩せ細った老猫が、
私の顔をじっと
見つめていましたが、
私は目をあわせないようにして残った紙皿を拾い上げ、
麻袋の中に入れました。
麻袋の中身は
ガラン…と
乾いた音と
クチャ…っとした
湿った音が
紙皿にぶつかっていましたが、私はその音に向かって
「静かにね…」と
話し掛けました。
麻袋は
公園の池に投げ捨てました。
投げ捨てられた麻袋は
中に入れた鉄アレイの重さでブクブクと
時折赤い細かい泡を噴きながら
池の底に沈んでいきました。



