長井和子の「飲み屋探しによる引き寄せの法則」その1 博多編(上) | 人脈と飲み屋に強くなる!長井和子のブログ

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1989年、東京/乃木坂に女性のためのビジネススクール/アイムパーソナルカレッジを開校。
2005年、東京/青山に40歳以上限定のバー、BAR AOYAMA R40を開く。東京コピーライターズクラブ会員。

「人生とは出会いである」な~んて言葉が確かあったかと思いますが、まさに飲み屋は「出会いの場」。
そんなもんで、私の人生で「飲み屋探し」というのは重要なポジションを占めています。
今回は「博多からぁ~沼津までぇ~飲み屋をさが~し~」という旅です。

先日博多で会合がありました。クライアント業界の会合で、オジサン率が異常に高いです。
会議のあとは懇親会。これがなかなか気が利いていて、博多の夜景を見ながらのクルージングディナー。

「あ~、船の食事ってまずいんだよね~」と思っている方。
私もその一人だったのですが、今回認識を変えました。
フレンチのコースだったのですが、これがなかなかまともでイケてました。
(・・と言っても、おかで食べるより点が水増しされているとは思いますが)
夜景は地味でしたが、それなりに楽しめました。

さて、2次会です。
ここでフケないと、カラオケ付き&ママさんと女の子約2名付きのスナックで、オジサンたちのカラオケ大会に巻き込まれることになります(いつもフケるメンバーは大体決まっています)。
で、私たちフケ組は、西も東もわからない博多の夜に繰り出しました。

まず目に付くのは、クラブやスナックといったオジサン御用達の店。それからチェーン店の居酒屋。
ガイドブックもなく、手探りで、このネオンの洪水の中から「お気に入りの1軒」を探し出すというのは、それこそ「砂漠の中から金(・・でいいんでしたっけ?)」を探すようなもの。
そこでパワーを発揮するのが「ダイジョーブ、ワタシには必ずできる」という根拠のない強い自信です。

「天神」といわれる繁華街をあちこちとうろつくうち、やっと目に留まった1軒は、60~70年代のジャズをやっていると思しきライブバー。
う~ん、悪くはなさそうだけど、なんか、もひとつピンとこない。ま、いちお、候補ということで、次へ。

ところがなかなかシンプルな「バー」というのがない。
あったとしても大体看板が分かりにくくて、ネオンの陰に隠れているので、油断がならない。
そのうち、ひっそりと雰囲気のある地下への階段を発見!看板のセンスもなかなかイイ感じ。
よっしゃ、とばかりに階段を下りていくと、もう途中でドアからもれてくる賑やかな笑い声。
そーだよね、今日は金曜の夜でした。無理もない・・。

歩き回るうち、やがてネオン街を少しずつはずれたあたりで、アルミの大きな両開きの扉がそびえ立つ入り口を発見。
バーとは書いてないが、どう見てもバーの入り口らしい。う~ん、秘密めいている。
もしかして会員制?ちょっと勇気がいるけど、思い切って、重たい扉を開く・・と、そこは!!!
な~んてことないふつーのバーで、しかも結構広い店内は若い人で満席状態。ハイ、次!
しばらく行くと、今度は高級料亭を思わせる和風なアプローチのバーを発見。
おぉ、これはいけるかも・・。ところがこちらはオジサンがてんこもりで盛り上がっておりました。

もはや「飲み屋難民状態」の私たち。さらに行くと前方にレンガタイルの小さな集合ビル。2階にバーとかが何軒か入っているらしい。
階段をあがると1軒目は、ナゼか「たこ焼きバー」???。次は閉まっていて、その次はスナック風。
一番奥のバー「もちづき」を覗いてみると、これと言って変哲もないカウンターバー。
ハイ、また次、と、回れ右をして廊下を戻って行くと、「もちづき」のバーテンさんが追いかけてきました。

「どんなバーをお探しなんですか?」せっかくだからと「雰囲気が良くて静かに飲めて安いバー」と、虫のよい条件を言ってみると、
「そうですか・・ウチはあんまり安くないんですよね・・」としばし考えたあと、
「じゃぁ、この先の突き当たりを左に行って、最初の角を右に曲がって・・」と親切にも2~3軒のバーを教えてくれました。
「ありがとうございます、じゃ、帰りにまだ余力があったら戻って来ますね」と、喜び勇んで難民たちは階段を下りて行きましたとさ。
つづく