復活の日
1980年 日本映画
監督 深作欣二
脚本 高田宏治
原作 小松左京
制作 角川春樹
出演 草刈正雄
オリビア・ハッセー
⚫︎あらすじ
1982年2月、東ドイツのクラウゼ博士は米国から盗み出した研究中の細菌兵器・MM-88の毒性と脅威を知り、ウイルス学の権威に渡してワクチン開発を依頼するためサンプルを仲介者に託す
しかし仲介者は盗まれたウイルスを回収するためにアメリカ陸軍が差し向けた工作員だった
アメリカ陸軍の工作員たちはセスナ機に乗り、猛吹雪の中を逃走中アルプスに墜落し、サンプルを収めた容器は粉々になり、ウイルスが雪の中に散乱してしまう
そのウイルスは0度を超えると強烈な毒性を持つため、春になり世界中に拡散して人類を次々と死に至らしめていく
イタリア風邪と呼ばれた感染症は、瞬く間に地球全土に広がり都市は崩壊、各国の政府も麻痺状態になる
唯一生き残ったのは、南極観測隊のわずかな人々で、極寒の環境ではウイルスが活動できなかったため、彼らだけが無事だったのだ
南極で生き延びた約800名の人々は、新たな社会を築くため苦悩や葛藤に直面する
たとえば女性の数が極端に少ないため、「人類存続のための子作り制度」が設けられ、絶望の中でも命をつなごうとする
しかしそのころアメリカで自動応答核報復システム「ARS」が地震のショックで作動するという危機が判明し、核ミサイル発射という第二の人類滅亡事態が迫っていた
人類最後の希望として、日本人医師・吉住は命を懸けて核ミサイル発射を阻止しにワシントンに向かうが、発射阻止は出来なかった…
⚫︎感想
原作者の小松左京が「日本沈没」よりも前の1964年に書いた小説の映画化です。
細菌研究所からウイルスが流出したという、実際に起きた2019年のコロナウイルスよりずーっと前の映画ですが、まるで予言していたような内容でした。
イタリア風邪という命名も、1920年のスペイン風邪から考えた名前だと思います。
世界中に病原菌が広まってしまい、極寒の南極大陸にいた観測者たちだけが助かるという話でした。
地球温暖化が進んで、このまま気温上昇が続くと南極や北極の氷も溶けだして、眠っていた細菌が動き出し、もっと恐ろしい事態になりそうです。
⚫︎発端はアメリカ軍が細菌を拡散
もとはアメリカ軍が作った細菌兵器でした。その細菌兵器を東側の科学者に盗まれてしまったのです。取り戻して逃げる途中で外に細菌兵器を拡散してしまったんです。
小説では、アメリカではなくイギリスの細菌研究所だそうです。
⚫︎863人中女性は8人
各国の南極観測隊の生き残りは863名。その中に女性が8人しかいないため、すでに強姦が始まっていました。しかも、人類絶滅を避けるため8人の女性が順に多数の男性を受け入れるような議論が始まります。
しかも、大国アメリカやソ連の軍備も効力を失った南極では「もう、お前らの言いなりにはならない」という各国の争いも始まります。
実際の南極観測隊は当初男性のみでしたが、近年は女性が数人派遣されているそうです。
⚫︎実際、南極に人は何人ほどいるの?
定住者はいませんが、各国の南極観測隊員が夏は5000人ほど、冬は1000人ほど研究のためにいます。
主な国は、アメリカ、ロシア、日本、オーストラリア、イギリス、ドイツ、フランス、中国、韓国などです。
日本は昭和基地に夏は30人〜40人、冬は20人ほどがいます。
南極観測では、気候変動、宇宙、生物、地球の成り立ちなど、さまざまな分野に関わる重要な観測が日々行われています。
映画で、冬に生き残った人たちが863人というのはリアルな数字なんですね。
⚫︎やっぱりワクチンがカギ
助かった人は、原子力潜水艦で空中の細菌サンプルを採取して、危険を承知で低温にしたまま持ち帰り、南極観測隊にいた科学者がワクチンを作りました。
そのワクチンが効いた人だけが生き残ったんです。
主演・草刈正雄さんの若い頃のcmです!
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