マスク
1985年 アメリカ映画
監督 ピーター・ボグダノヴィッチ
脚本 アンナ・ハミルトン=フェラン
出演 エリック・ストルツ
シェール
⚫︎あらすじ
1979年のアメリカ
ロッキーは頭蓋骨形成異常(ライオン病)によって顔が普通の人の二倍ほどに肥大し、まるでライオンのマスクをかぶったような外見をしていた
その異様な容姿から周囲に怖がられたりからかわれたりしながらも、彼は成績優秀で明るくユーモアもあり、仲間思いの少年として日々を送っていた
母ラスティはロッカー仲間とつるみ、ドラッグや酒に溺れがちな奔放な女性だが、誰より息子を愛し、ロッキーの個性を誇りに思いながら「普通に生きる権利」を必死に守ろうとしていた
ロッキーは偏見と戦いながらも高校進学を目指し、教師やバイク仲間たちの助けを受けて、普通校への進学を勝ち取る
夏には盲目の子どもたちのサマーキャンプでボランティアをし、そこで盲目の少女ダイアナと出会い、外見を超えた純粋な恋を経験する
しかし、ダイアナの両親はロッキーの容姿にショックを受け、娘を彼から遠ざけてしまう
一方で、ロッキーは将来ヨーロッパをバイクで旅するという夢を抱き、コツコツと旅費を貯め続けるが、仲間の転居などでその夢も揺らいでいく
生まれたときから余命半年と宣告されていたロッキーは、慢性的な頭痛に苦しみながらも、最後まで冗談を飛ばし、周囲に気遣いを見せて、前向きさを失うことはなかった
ある夜、仲間たちとパーティーを開いた後、激しい頭痛に襲われて早く床についたロッキーは、そのまま眠るように息を引き取る
翌朝、息子の死に気づいたラスティは、これまでの不器用な愛情の日々を思い返しながら、亡き息子を抱きしめて号泣する
⚫︎感想
あの、おどけたグリーンの顔した映画かと思っていたら、全然違って、病気で顔がマスクのようになってしまう人の話でした。アメリカ版「エレファントマン」という感じの実話です。
ロッキーは心がキレイで、みんなから「そのマスクをはずせ!」と意地悪を言われながらも、気にしないようにして明るく生きていました。
でも結局は見た目なんです。頭脳は学校でトップなのに、初恋の彼女には見向きもされません。
夏休みに盲目の人たちをサポートするボランティアに参加して、素敵な盲目の女性と恋に落ちます。
目の見えない彼女は、彼の内面だけを愛するんです。でも目が見える彼女の両親は許してくれません。
ロッキーの母親は薬物中毒になっていました。彼女は父親と馬が合わず、苦労したようです。もちろん息子の病気のことなどでも色々あったんだと思います。だから薬物に走ったのかもしれません。
ただ、病気のロッキーを囲むママとママの友人たちが、とてもいい人でした。見た目は暴走族なんですが、皆んな本当にロッキーを包み込むような優しさがありましたねー。
⚫︎ライオン病とは
遺伝子の突然変異による骨形成の異常が原因だとされています。症状としては頭蓋骨が異常に肥大・硬化し、顔面が大きく変形してしまいます。そして成長に伴い骨が神経を圧迫し、視力障害や聴力障害を引き起こすことがあります。治療法はまだ無く、骨を削るしかないそうです。
⚫︎知るってことが大事
らい病と同じように、まずは知るってことが大事なんだと思います。なにも知らずに変形した顔を見てしまうと驚きを隠せず、きっと失礼な対応をしてしてしまうんだと思います。
これって、人種問題とも似ているなぁと感じました。むかしオーストラリアのツアーで魚を釣って刺身を出してもらったことがあります。そのとき私が刺身を口にすると、白人たちは驚いたような、まるで野蛮人を見るような目をして見ていました。でも今では訪日外国人が寿司や刺身を美味そうに食べていますよね。
⚫︎実はひどい母親だった説
映画ではライオン病の息子ロッキーを愛する優しい母親でした。
ですが、実際は薬物中毒で誰とでも関係を持つような女性だったという記事もありました。どちらが正しいのかは分かりませんが、ロッキーは相当きびしい環境で短い生涯を送ったのだと感じました。
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