機動戦士ガンダム
1981年 日本映画
原作 矢立肇、富野由悠季
宇宙で起きた独立戦争。少年アムロは新型兵器ガンダムに乗り、葛藤しながらも戦士へと成長していく…
⚫︎あらすじ
宇宙に移民した人類が住むコロニー(宇宙都市)「サイド3」がジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を挑みました。
戦争が始まって半年、ジオン軍の奇襲を受けたコロニー「サイド7」に暮らす15歳の少年アムロ・レイは、混乱の中で連邦軍の新型モビルスーツ「ガンダム」に偶然乗り込み、敵を撃破します。
アムロたち避難民は、同じく新型の宇宙戦艦ホワイトベースに乗り込み、生き残るために慣れない戦いへと身を投じることになります。
ジオン軍のエースパイロットである「赤い彗星」ことシャア・アズナブルら強敵との死闘や、避難民を率いる若い指揮官ブライト・ノア、そして仲間たちとの激しい衝突や悲しい別れを経験しながら、アムロはパイロットとして、そして人間として急速に成長していきます。
⚫︎感想
ガンダム人気の理由が分かりました。
主人公の15才の少年アムロは、たまたまガンダムに乗って操縦しただけなんですね。
ガンダム開発者の息子で、コンピュータオタクだったため、見よう見まねでガンダムを操縦して敵と戦ったんです。
だから、本当は戦いなんて1ミリもしたいわけじゃないのに、ガンダムのパイロットとして成長していくんですね。
だから出撃するときも戦いに慣れない少年は「アムロ行きま〜す」と弱々しく言ってホワイトベースから飛び立ちます。
「親父にもぶたれたことないのに!」という有名なセリフも、アムロを一人前の戦士にするために、叱咤激励のために艦長代理が平手打ちしたんです。
でもそれは、突然始まってしまった戦争で、戦う準備なんか出来ていないアムロの悲痛な言葉だったんですね…。
⚫︎ガンダムの世界観
地球の人口爆発と環境悪化を防ぐため、人類の約8割が「サイド」と呼ばれる宇宙都市(スペースコロニー)群に移住しています。
地球には、地球連邦政府の政府高官や富裕層(特権階級)、および一部の先住者だけがそのまま残って暮らしています。
反旗をひるがえした「ジオン公国」は、地球から一番遠い場所にあるコロニー群(サイド3)が独立を宣言して作った国です。「地球からの高い税金に縛られ、宇宙住民を支配する地球連邦」に対抗して戦争を仕掛けました。
つまり、「地球に住む人々(連邦)」と「宇宙に住む人々(ジオン)」の対立が、この物語です。
宇宙コロニーに住む人々(スペースノイド)は、地球にいる連邦政府から重い税金を課せられるなど、不平等な扱いを受けていました。
サイド3で「宇宙に住む人々は自分たちで政治を行うべきだ」という思想(コントリズム)を唱えた指導者ジオン・ズム・ダイクンが、のちのジオン公国の基礎を築きました。(イギリスに独立戦争を仕掛けたアメリカみたいですね)
ダイクンの死後、実権を握った「ザビ家」が国を独裁支配し、国号を「ジオン公国」へと変更。連邦政府を打倒して完全な独立を勝ち取るため、圧倒的な国力差を覆す過激な奇襲(一年戦争)を仕掛けたのです。
地球の人口爆発、コロニーへの宇宙移住、地球で暮らす特権階級、地球からの重税、地方コロニーの独立戦争、という流れだったんですね。
その独立戦争を仕掛けてきたジオン公国の初代国王ダイクンの息子が赤い流星「シャー」なんです。シャーは前指導者の息子だから暗殺されないように仮面をかぶっているんです。
だから実のところシャーは、ザビ家の息子を好いてはいなかったということなんです。
ジオンはナチスドイツを思わせるマークで、「ジークジオン」と唱えています。「ハイル・ヒトラー」みたいです。
⚫︎モビルスーツ(人型ロボット)
ジオン公国でレーダーや誘導兵器を使用不能にするミノフスキー粒子が発見されます。
そのミノフスキー粒子という特殊な電波妨害物質がジオン公国により戦場に撒かれるため、レーダーや誘導ミサイルが使えません。
そのため、敵を目で見て戦う「接近格闘戦」になり、人間の動きをそのまま再現できる人型ロボットが最も有利となりました。
ガンダムやザク(ジオン公国が開発したロボット)の身長は約18メートルで、ビルでいうと5〜6階建てに相当します。重さは約40〜60トンあります。
⚫︎ 犬のような丸いロボット
幼馴染のフラウ・ボゥが連れている丸いロボットはアムロが組み立てて造った高性能ペットロボット「ハロ」です。
フラウ・ボゥはハロとともにずっとアムロを見守り続けます。フラウはアムロのことを思っていますが、アムロはいつも年上の女性を好きになります。
⚫︎ニュータイプ
宇宙という新しい環境に適応して進化した新人類のことです。アムロは、宇宙という新しい環境に適応し、類まれな直感力、洞察力、そして他者との精神的共感を高いレベルで発揮した覚醒したニュータイプです。そのため敵の動きや攻撃を直感的に予知して回避することができるのです。
宇宙で暮らしたくはないですが、ニュータイプには憧れますね!
⚫︎実は最初は人気なかった
このように人間ドラマが描かれたアニメは小学生以下の子供たちには難解で人気がありませんでした。
しかし、放送が終盤に向かうにつれて、ストーリーの奥深さに気づいた中学生以上の高学年から爆発的に火が付き熱狂的なムーブメントが起きました。
テレビ放送が終了した半年後の1980年、バンダイから劇中のモビルスーツをリアルに再現したプラモデル「ガンプラ」が発売されるとガンプラ争奪戦が起きるほどの人気になりました。
機動戦士ガンダムは、最初は難しすぎて人気がでなかったけど、後から気付いた人たちによって爆発的な人気になったアニメ なんですね!




