ボーン・アルティメイタム


2007年 アメリカ映画

監督 ポール・グリーングラス

脚本 トニー・ギルロイ

出演 マット・デイモン



ボーン・アイデンティティ3部作の最終作です。殺し屋ボーンがなぜ生まれたのかが明らかになります…



⚫︎あらすじ


記憶を失った伝説の暗殺者ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、自らを殺人兵器へと変えたCIAの極秘計画「トレッドストーン」の真相を追い続けていた


ある日、ボーンはイギリスの新聞記者サイモン・ロスが、CIAの内部告発者から得た極秘情報について記事を書こうとしていることを知る


ロンドンでロスに接触したボーンだったが、情報を恐れるCIA局長ノア・ヴォーゼンが放った暗殺者により、ロスは射殺されてしまう


ボーンはロスの遺したメモを頼りに、マドリード、そしてモロッコのタンジールへと飛び、かつての協力者ニッキー・パーソンズと合流


そこで彼は、「トレッドストーン」を凌駕するさらに冷酷な暗殺プログラム「ブラックブライアー(黒薔薇)作戦」の存在を突き止める


ついにニューヨークにあるCIA本部に乗り込んだボーンは、自身の過去を知る医師アルバート・ハーシュと対面する


そこで明かされたのは、彼がかつて自ら志願して過酷な洗脳教育を受け、暗殺者となった衝撃の事実だった


全ての真実を暴き、証拠を公表したボーンは、追手から逃れるためビルから川へと身を投げる


ニュースでCIAの不正が報じられる中、ボーンの遺体は見つからず、彼は暗い水底から力強く泳ぎ出す





⚫︎感想


ボーン・アイデンティティの完結編です。ジェイソン・ボーンの正体はこの映画でわかります。


CIAって殺し屋の組織なの?って思う、こんな“ツプヤキ”でさえ通信傍受されているかもしれない!と考えてしまう映画です。(コワッ)


世界中にいるCIAの工作員に「ジェイソン・ボーンを抹殺しろ」という指示が出されます。


自分たちで創り上げた殺人兵器ボーンの暗示が解けて、組織の秘密がバレてしまいそうだから、CIAからすると「さぁ大変」っていう感じになるんです。


トレッド・ストーン計画によって肉体的にも、精神的にも、殺人兵器に改造されてしまったボーン…


今度はその「最高の殺人兵器ボーン」が、自分自身の真相究明に動き出したから、CIAはボーンを抹殺しようと躍起になるっていうストーリーです。



⚫︎ MKウルトラ計画(マインドコントロールや洗脳の実験)


1950年代から70年代にかけてCIA(アメリカ中央情報局)が実際に行っていた極秘の洗脳実験プロジェクトです。

1973年、当時のCIA長官が証拠隠滅のために記録の破棄を命じましたが、一部の書類が生き残り、1975年の議会調査でその恐ろしい実態が明るみに出ました。

これが原因で、アメリカ政府に対する国民の不信感は決定的なものとなりました。

これがボーンが高度な殺人マシンとして人格を再構築されていた設定のモデルになったと言われています。


薬物投与: 強力な幻覚剤(LSDなど)を本人の同意なく投与し、精神の変化を観察。

感覚遮断: 暗闇や無音の部屋に長時間閉じ込め、精神を崩壊させる。

電気ショック・催眠術: 脳に強い負荷を与え、特定のアクションを起こさせる暗示をかける。


ほぼオウム真理教がサティアンで信者たちにやっていたことと同じですね…



⚫︎ 実際にCIAはいろいろな裏工作で、他国の要人を殺害しているの?


実録や公文書の公開により、過去にCIAが他国の要人を標的にした工作を行っていたことは歴史的事実として認められています 。


現在、日本政府でも「インテリジェンス」というものが作られようとしています。メディアなどで「日本版CIA」という言葉が飛び交っていますが、これは政府が情報収集や分析能力(インテリジェンス機能)を強化しようとしている動きを指しています。

そもそもインテリジェンスとは、単なる情報(インフォメーション)とは違い、情報収集・分析・評価・解釈という意味があるそうです。


高市早苗政権下において、政府はテロや他国からの脅威から国を守る「情報力」の強化に向け、司令塔となる「国家情報局」の創設法案を国会で審議するなど、大きな動きを見せています。


映画のようなスパイ合戦ではなく、まずは「バラバラの情報を国としてどう一つにまとめるか」という現実的な一歩を、日本は今まさに踏み出そうとしているようです。


今後日本でも個人情報がますます抜き出されて監視・管理される時代になっていくのだと思います。そもそも国民1人1人がスマホを持って移動している以上、隠し事なんかできないでしょうしねぇ…



マット・デイモンのボーン・シリーズは全作品が面白いです!イーサン(トム・クルーズ)や、ランボー(シルヴェスター・スタローン)にも負けないアクション映画だと思います!