マトリックス


1999年 アメリカ映画

監督 ウォシャウスキー姉妹

脚本 ウォシャウスキー姉妹

出演 キアヌ・リーブス

   ローレンス・フィッシュバーン

   キャリー=アン・モス



私たちが生きるこの世界が、実はコンピュータによって作られた「仮想現実」であったという衝撃的な設定を描くSFアクションの金字塔


⚫︎あらすじ


真面目なプログラマーのトーマスは、裏では凄腕ハッカーのネオと名乗って違法プログラムを販売していた


ネオは、平穏な日常の中で「この世界はどこかおかしい」という違和感を抱いていた


そんなある日、謎の男モーフィアスから「真実を知りたいか」と問いかけられる


ネオはモーフィアスから差し出された赤いカプセルを飲むと、意識は現実世界で目覚める


そこでネオが目にしたのは、21世紀初頭に人類とAI(人工知能)の戦争が起き、敗北した人類がAIの動力源(電池)としてカプセルの中で飼育されている惨状だった


人々が見ていた夢のような日常は、AIが人類を支配・管理するために見せていた仮想空間「マトリックス」だった


モーフィアスは、ネオこそが人類を救う「救世主」であると信じて彼を導き、ネオは人類の生き残りが潜む地下都市ザイオンの仲間と共に、AIの支配に立ち向かう





⚫︎感想


近未来に起きるAIと人間の戦いを描いた物語でした。ちょっと難解な映画ですが、SFとアクションが融合した感じでした。


マトリックスとは「母体」や「基盤」という意味で、映画では「仮想現実」という意味で使われています。基本は「何かを生み出す土台」や「格子状の構造」を指す言葉なんだそうです。


映画マトリックスは仮想現実がぴったりで、世界はAIが創り出した仮想現実の世界なんです。人は脳の中でその夢を現実だと思って生きているんです。


AIは「人間のことを地球に寄生するウイルスだ」と思っているんです。そんな人間たちを仮想現実の中で生活させれば、戦争も自然破壊も起きないと考えているのかもしれません。AIの考えは、あながち間違いではないような気もします。


そんなAIの計画を、破壊しようとする人間たちがいました。その人間たちの考える救世主がキアヌ演じるネオだったんです。


ある日トーマス・アンダーソン(ネオ)のパソコン画面にモーフィアスと名乗る人物からメッセージが届きます。モーフィアスはAIの世界にいるエージェントからネオが狙われていると言うんです。


最初こそ信じていなかったトーマスも実際にモーフィアスと会い、今の世界が仮想現実だと知らされるんです。


そして短期間に武術を身につけて、AIが創り出した人型のエージェントと戦うんです。


脳にカンフーの知識や映像などを学習させることで、短期間に武術を習得することが可能なんです。イメージトレーニングの頂点と言えるでしょう。


でもエージェントは強く、ネオは銃弾に撃たれて瀕死の状況になってしまいます。


そのネオに紅一点のトリニティーがキスすることでネオは覚醒します。覚醒したネオは無敵になり、銃弾さえ止めてしまいます。


AIに支配されていた人類は、最後には愛でAIに勝つんですね!


人類とロボットの戦いが「ターミネーター」なら、人類とAIとの戦いが「マトリックス」という感じです。


争うのはいつも人間だから、人間の心を持たないロボットやAIは争わないような気がします。


ただ、どんどんと人間に近づくことで、人間と同じバカなことをするようになるかもしれませんね。


仮想世界だからこそ可能な「重力を無視したワイヤーアクション」や、弾丸を避ける「バレットタイム」と呼ばれる革新的な映像表現が話題になりました。



⚫︎電話についての余談です…


プログラマーのトーマス・アンダーソン(キアヌ・リーブス)の裏の仕事はハッカーでした。

最も簡単にPC世界にアクセスするトーマスをモーフィアスは救世主ネオだと信じて仲間に引き入れます。

現実世界がほぼ崩壊しているため、仮想現実世界に入り込んで、AI側の殺し屋であるエージェントたちとネオたちが戦います。

仮想現実世界と現実世界を繋ぐときには電話回線を使ってアクセスします。むかしパソコンが出たころ電話回線でインターネットに繋いだのを思い出します。

未来を描いた1999年の映画マトリックスでもネット侵入に電話回線を使っていました。


1988年の映画AKIRAにも、2019年の未来の世界でも固定電話で話しているシーンがありました。


確かに2026年現在でも固定電話は存在していますが、ほぼスマートホンに変わっています。

そう考えると、1967年のウルトラセブンでの腕時計型テレビ電話で話すという発想はすごいことだと思います。