ゲット・アウト
2017年 アメリカ映画
監督 ジョーダン・ピール
脚本 ジョーダン・ピール
出演 ダニエル・カルーヤ
アリソン・ウィリアムズ
⚫︎あらすじ
黒人写真家のクリスは、白人の恋人ローズの実家を訪ねた
白人富裕層の家庭であるアーミテージ家に招かれ温かく迎えられるが、屋敷で働く黒人の使用人たちの不自然な言動や、周囲の白人たちの過剰なフレンドリーさに強い違和感を覚える
やがてクリスは、ローズの母ミッシーによる催眠療法を受けさせられ、トラウマを刺激されながら意識を奪われ、「沈んだ場所」に閉じ込められるような悪夢の状態に陥る
翌日のパーティーでは、参加者の白人たちがクリスの身体的特徴を値踏みするように褒めそやし、不気味な雰囲気は一層強まっていく
その中にいた黒人客ローガンにカメラのフラッシュを向けた瞬間、彼は人格が崩れたように取り乱し、「出て行け(Get out)」と叫ぶことで、クリスはこの家に危険が潜んでいると直感する
逃げようとするクリスは、ローズの写真から、彼女が過去にも多くの黒人男性や黒人女性を恋人にし、次々と実家に連れてきていた証拠を見つける
実はアーミテージ家は、老いた白人たちの意識を若い黒人の肉体に移植するため、人身売買と脳移植を行うカルト的な一族であり、ローズはその「誘拐役」だった
クリスは地下室で拘束され、盲目の画商ジムの脳を移植される予定だと知らされるが、知恵を絞って拘束を解き、一家のメンバーを一人ずつ倒して脱出を試みる
⚫︎感想
「出ていけ!」って言う意味が最後の最後にわかるような映画でした。
最初は黒人を奴隷にしようとしている白人たちが、世の中が変わってしまい、そんなことが出来ない時代になった白人が黒人を催眠術で操って奴隷化してしまうという内容かと思いました。
しかしこの映画はその上をいく内容でした。一部のカルト的な白人たちが、黒人の身体的能力を認め、気に入った黒人を金で買い、自分の脳を移植して生きていくんです。
だからアーミテージ家は、父が脳外科医、母が精神科医、娘は黒人を家に連れて帰る役割を持っていたんです。
そして新しい黒人が来るたびにパーティーを開き、品定めをして、欲しい黒人を白人が買っていたんです。
怖いけど、0%とは言え無いような内容の映画でしたね……。
