アイランド
2005年 アメリカ映画
監督 マイケル・ベイ
脚本 アレックス・カーツマン
出演 ユアン・マクレガー
スカーレット・ヨハンソン
⚫︎あらすじ
人々は外界の大気汚染を理由に、完全管理されたコロニーで生活し、唯一残された自然の楽園「アイランド」への移住を夢見ていた
毎日行われる抽選で選ばれた者だけがアイランドに向かうことが許されていて、リンカーンも日々落選しながら単調な生活に疑問を感じていた
ある日リンカーンは施設内で生きている蛾を発見し、「外は本当に汚染されているのか」と疑いを抱く
そして夜中に部屋を抜け出し、禁断のエリアを探索した結果、アイランド行きに当選したはずの人々が実際は臓器摘出や薬殺されている現場を目撃する
さらに施設では、外界で生きる富裕層の「オリジナル人間」たちのために、クローンが製造されていたことを知る
これらのクローンはアイランドへ送られるのではなく、臓器移植や代理出産の「部品」として利用される運命だった
リンカーンは危機感を抱き、抽選に当選したばかりのジョーダンと共に施設から脱走する
二人は施設の追跡を何とかかわし外の青空の下へと逃げ出し、やがて「オリジナル」の存在と向き合うことになる
リンカーンは機転を利かせてオリジナルになりすまし、施設に再侵入し装置を停止
支配者側との壮絶な対決の末、他のクローンたちも解放され、皆が初めて外の世界、自由な光のもとへと歩み出す
⚫︎感想
青い海、ブロンド美人
青い海、ブロンド美人
青い海、ブロンド美人の手招き…
次の瞬間、突然海の中に引き込まれる
という、のっけから引き込まれる映画でした。
超お金持ちたちが、自分のクローンを造り出し、臓器移植や出産のための代替えにクローンの身体を使用します。
そのためクローンは毎日植物のように管理された施設内で飼育されているのです。
15歳程度の知識しかないクローンたちは、外の世界は汚染されていると聞かされていて、まだ汚染されていない島「アイランド」に行く夢を持って生きています。
アイランド行きの抽選に当たった人は祝福され送り出されますが、実はクローンとしての役目を果たして殺害されるのです。
それを知って逃げ出すクローン2体は空飛ぶ列車が走る近未来を、空飛ぶバイクで逃走します。追手との壮絶な逃走劇も見ものです。
主役のリンカーンは「ビック・フィッシュ」のユアン・マグレガー
一緒に逃走する金髪美女は「マッチポイント」のスカーレット・ヨハンソン
何となく「約束のネバーランド」と似た話しでした。施設の秘密に気づき“脱出”を試みる流れや、物語の根底にある「知らぬ間に搾取される命」と「管理社会の謎解き」そして「逃亡劇」というドラマが共通しています。こういうことって今後は現実に起こりそうな話しですよね。
⚫︎ 新疆ウイグル自治区問題
新疆ウイグル自治区における臓器摘出問題については、国際的に重大な人権侵害の疑いが報告されています。複数の研究者や人権団体は、強制収容所においてウイグル族を含むイスラム教徒の囚人から生きたまま臓器を摘出している疑惑を示す証拠を公表しています。
また、この地域では臓器移植施設が急増している裏で、自発的な臓器提供がほとんどないにも関わらず、移植件数が増加していることが、強制的な臓器収奪の存在を示唆しています。さらに、米国の国際宗教の自由報告書や複数の国際機関も、法輪功信者やウイグル族などの少数民族が強制的な臓器摘出の対象となっていると指摘し、刑務所での無麻酔の手術や強制移送などの証言もあります。
中国政府はこれらの人権侵害の疑いを否定していますが、国連や国際社会は独立した調査を求めています。加えて、ウイグル自治区の収容施設では不妊手術や拷問、性的暴行などの人権侵害も指摘されている状況です。



