産業革命で科学は儲かると気づきました!


知的資本に投資すると儲かると気づいたことで、開発競争が加速して発明が発明を生み指数関数的に広がっていきます。


しかし産業革命前までは「新規やめろ」と言っていました。なぜなら、治世の安定性を乱すものだと、既得権益者たちは新しい物を嫌ったのです。


例えばオスマン皇帝は、アラビア語の印刷を禁じました。日本でも徳川吉宗は新規御法度を作り新しいこと禁止し、変化をするなと言いました。それは風紀の乱れを防ぐ為でもありました。


これは大きな社会変化を迎えようとした人の姿で、現代のYouTubeとかもそうです。今、快適な人は現状を維持したいという、ホメオスタシス(現状維持機能)が働くんです


規制を増やすことで治世の維持、現状維持を計るためで、新しいイノベーションを恐れます。


ギルド(同業者組合)はイノベーションを阻止しようとしますが、時代の流れには抗えず、産業革命により崩壊してしまいます。


そのころ同時に、ルソーやジョン・ロックによる市民意識の変革もあり、職業選択の自由、幸福の追求、そしてギルドは古臭いとなって崩壊していきます。


このように自分達でルールを守っていてもイノベーションは外部からやってきます、黒船のように


現状維持することは後退することと同じと言われるように、車業界を守っていたらイーロン・マスクが来たみたいなことが起きるんです。


その流れは、14世紀にペスト流行人口減少人件費が上がる→燃料費は安い→機械化される→産業革命、という流れです。


英国では小作人の減少によって、個人の交渉能力が高まり、独立自営農民となり発言権を持つようになっていきます。


人口減少食料生産も減少(供給過多)

食料を作るより羊を飼ったほうがいい→食料農地が羊毛生産地に切り替わります


羊毛は人が少なくていいから、余った人は職を求めてロンドンに集まります→都市部に人が余るため工場をつくります、なぜなら雇われたい人が集まったからです


色々な因果が集まりバタフライエフェクトの連続となるんです。


ロンドンが大都会になって、人は物を買いたいというムーブになっていく、金を使って物を買うのが楽しくなってくる、だからもっと稼ぎたいとなっていきます。


買いたい人たちが集まる=マーケットができるということです。


そのマーケットに売るため、インドで香辛料を略奪してロンドンで売るようになります。


働く→金を持つ→物を買いたい欲求が強まる→物を売る→経済が発展する


イギリスは好景気になり同時多発的に産業革命が起こっていきます。


対してフランスは、既得権益層がその変革を阻んでいました。イギリスは伝統的に貴族側が弱かったために改革されていきますが、改革されないフランスと、改革が進むイギリスで経済格差が広がり、臨界点に達したときにフランス革命が起き、既得権益層は庶民によって殺されました


いろいろな因果が重なり合ってスパイラルループとなって産業革命が起きます。しかし当事生きていた人たちには、ドラスティックな変化は体感しづらかったと思います。


産業革命が起きて、木炭の需要が高まり森林伐採が起こり、木炭が高騰したため、その代わりに石炭が発見されます。このように困って改善するの繰り返しです。そしてなんと石炭には木の2倍のエネルギー効率が有りました。


産業革命→蒸気機関→工場の出現とマネージメント→多数の職人が失業して、素人や女性や子供でも工場作業が出来るようになる→職を失った労働者による自動織機などの破壊(ラッタイト運動)が起こります。


蒸気機関車の走る鉄道が出来るまでは、船で貨物輸送していました。そのためオランダ、ベネチア、ロンドン、大阪などは水路により発展しました


しかし運河から鉄道になり、スピードが早くなり、ますます市場が広がっていきます。


鉄道を作るには莫大な資金がかかります。しかし、作れば必ず儲かるので、莫大な資金が集まり大企業が出来ます。それによって運行ダイヤを作って近代的マネージメントをするような専門職が生まれてきます。


この大規模な資本投下による鉄道会社と取引きする大規模な小売会社もできてきます。また鉄道は人も大量に輸送できたため大規模な戦争も起きるようになります


後に化学、電気、鉄鋼などの技術革新による第二次産業革命がドイツとアメリカで起きます。しかし第一次産業革命を起こしたイギリスでは最初の構造変革を上手く出来ませんでした。つまりガラケーからスマホに上手く移行出来ないようなことが起こりました。


そのためイギリスは新たに金融、海運、サービスに資本投下をして、また別の分野でとても儲かるようになります。


ですが産業革命で労働者が恩恵を受けるまでには時間がかかりました。そのため工場で働く労働者は過労のため平均より10年ほど早く亡くなりました。それを見たマルクスやエンゲルスが怒り資本主義に対する訴えを起こします。


そのころアメリカでは、南部で綿花を摘む黒人奴隷を使っていましたが、途中から黒人奴隷をマーケット市場に投入しようと考え、奴隷から一般市民にしようとした北部と南北戦争が起きます。


産業革命により多大な恩恵を受けますが、必ず沢山の失業者も生みだします。しかし人類には必ず革命が繰り返し起きます。その革命が起きたときにどれだけの時間で、失業しても新しい職業に移行出来るかということが大切です。


現在のIT革命のインパクトでは、きっともっとすごいことが起きていくことでしょう。その流れに少しでも上手く乗れるようにしたいものです。



⚫︎感想

ペストで人が減って機械化が進み産業革命が起きたのと、コロナで外出が減ってリモートが進み、ITによる仕事改革が進んだのと似ていますね。


革新的なことが起きようとすると、それを阻止しようとする人たちがいる。既得権益を守る力が弱かったイギリスでは産業革命が起こり、既得権益を守る力が強かったフランスでは、王様の斬首というフランス革命が起きたんですね。


そして産業革命には第二次があり、ドイツとアメリカで起きました。それによる先行者不利のイギリスが、また別のことに資本投下をして再起を図ると言う底力を発揮しました。


運河による水運の時代から、蒸気機関車による鉄道の時代になると、鉄道会社に金が集まり大企業が出来上がりました。鉄道や都市部に出来た工場で働く人たちをまとめるマネージメントも発達していきます。


機械化された都市部の工場で働く人たちの需要を満たすため、供給のための貿易も増えていきます。しかし労働環境の悪化もあり、資本主義の行き過ぎを感じたマルクスは社会主義経済を提唱しました。


アメリカでは黒人を奴隷のまま労働力としてずっと使いたい南部と、黒人をアメリカの市民にして購買需要を増やそうとした北部が戦争までしたんですね…