夏の終り


2012年 日本映画

監督 熊切和嘉

脚本 宇治田隆史

原作 瀬戸内寂聴

出演 満島ひかり

   小林薫

   綾野剛



瀬戸内寂聴の小説「夏の終り」を原作とした恋愛ドラマ



⚫︎あらすじ


知子(満島ひかり)は、長年愛人関係にある慎吾(小林薫)と共に暮らしている


しかし、慎吾には家庭があり、知子との関係は秘密のまま続いていた


そんなある日、知子はかつての恋人・木下(綾野剛)と再会し、彼との新たな関係が始まる


慎吾との安定した関係と、木下との激しい感情の狭間で揺れ動く知子


やがて彼女は、自分自身の本当の気持ちと向き合わざるを得なくなる


夏の終りが近づくにつれ、知子の選択と心の葛藤が浮き彫りになっていく





⚫︎感想


瀬戸内寂聴作品の映画化です。


出だしは、昭和の初めごろの風景が上手く映し出されています。


どんな内容かも知らずに何となく引き込まれていきました。


内容的には知子(満島ひかり)が、慎吾(小林薫)という妻子持ちの作家を、もの凄く愛しているんです。


家庭があって、なかなか奥さんと切れてくれない慎吾への苛つきや寂しさを、涼太(綾野剛)という青年と愛し合うことで、紛らわそうとするんです。


涼太と知子も昔からの深い仲で、涼太は知子を愛していますが、知子の心はずっと慎吾にあるんです。


キャッチコピーは「だって、愛してるの」です。コピーライターって天才ですね!


しかも、涼太は慎吾の教え子のようで、たまに会って飲んだりする仲なんです。


知子は慎吾への想いで気が変になりそう


涼太は知子の思わせぶりに気が変になりそう


慎吾は売れない作家で、のらりくらりしていて、つかみどころが無い雰囲気


意を決して慎吾に別れを告げた知子に会いに来た慎吾は、「一緒に死んでくれ」と知子に言うんです…


作家あるあるって感じです


でも、こういう恋愛ができる人が作家になれるのかもしれませんね



⚫︎瀬戸内寂聴


東京女子大在学中に20歳で見合して結婚し、女児を産む。後に夫の教え子と不倫関係になり夫と3歳の娘を捨てる。

その後小説を書きはじめ、小説家の小田仁二郎と不倫関係になる。

その後も小説家の井上光晴と恋愛関係になり、関係を断つために出家する。

しかし出家後も50も歳下の男と不倫関係になっていた。


「生きることは誰かを愛すること」

深いお言葉です。

本当はそうなのかもしれません…