レ・ミゼラブル
2012年 英米合作ミュージカル映画
監督 トム・フーバー
脚本 ウィリアム・ニコルソン
原作 ヴィクトル・ユーゴー
出演 ヒュー・ジャックマン
ラッセル・クロウ
アン・ハサウェイ
アマンダ・サイフリッド
エディ・レッドメイン
⚫︎あらすじ
1815年、フランス革命の勃発から26年、フランスでは王政が復活していた
ジャン・バルジャンは、妹の娘のためパンを1つ盗んだ罪で奴隷として働いていた
ついに仮釈放の日が来たが、刑務官ジャベールはジャン・バルジャンのことを所詮、罪人は罪人として見下していた
ジャン・バルジャンは仮釈放となったが、どこへ行っても身分証を出すと仮釈放中の危険人物として酷い扱いを受けた
飢えていたジャン・バルジャンは食事を恵んでくれたミリエル神父から、教会の銀食器を奪って逃げてしまう
再び捕まったジャン・バルジャンが、神父からもらったと嘘をつくと、ミリエル神父は「そうです、あげたのです」と答える
8年後1823年、ジャンバル・ジャンは心を入れ替えモントルイユの街で、名前を変えてマドレーヌ市長となっていた
しかし、なんとそこに刑務官ジャベールがモントルイユの警部として赴任して来た、ジャベールは市長の顔に見覚えがあった
ジャベールは、事故で馬車を持ち上げるマドレーヌ市長の怪力を見て“起重機のジャン”だと確信する
その頃マドレーヌ市長の工場で働く美しい女工フォンテーヌは、父の居ない娘がいると噂になり工場長に解雇されてしまう
フォンテーヌは悪徳宿屋のテナルディエに娘コゼットを預けていたため、金を請求され続けていた
金の無いフォンテーヌは髪を売り、歯を抜かれて金に替えるが足りずに、体を売るようになる
身も心もボロボロになったフォンテーヌをマドレーヌは何とか助けようとしたやさきに、ジャベールから急に謝罪をされる
ジャベールは、マドレーヌ市長をジャン・バルジャンだと密かに訴えていたが、別の者が捕まったと言うのだ
マドレーヌは他人がジャン・バルジャンとして捕まったため、苦悩するが、やはり自分がジャン・バルジャンだと正直に言いに裁判所に行く
そして捕まってしまうが、再び脱走してフォンテーヌのもとへ走り、フォンテーヌが亡くなる前に娘コゼットを必ず守ると約束をする
8歳のコゼットは悪徳宿屋のテナルディエ夫妻に奴隷のように扱われていた
ジャン・バルジャンはコゼットを救い出し、修道院に逃げ込むのだ
1830年パリ、ジャン・バルジャンは身を隠してコゼットと暮らしていた
美しく育ったコゼットを見つめる革命軍の青年マリウスがいた
このころフランスでは自由を取り戻すため市民が立ち上がったのだ
しかし、パリの家にもジャベールが近づいたことを知りジャン・バルジャンは急ぎ引っ越しをしてしまう
しかし、マリウスからコゼットに送った手紙を見たジャン・バルジャンは、2人が愛し合うことを知り、マリウスを救い出すために革命軍に入る
するとそこには革命軍に潜入捜査をしていたジャベールが捕まっていたのだ
ジャン・バルジャンはジャベールを逃がす、驚くジャベールに「君は職務を果たしただけだ」と言う
その後、軍隊がやって来て革命軍の子供まで殺してしまう
その様子を見ていたジャベールは、子供の亡骸に自分の勲章を与える
ジャン・バルジャンは負傷したマリウスを見つけ、背負い、下水道に逃げ込んだ
なんとか下水道から這い出したところに、ジャベールが待ち構えていた
ジャン・バルジャンはこの青年を助けるまで待ってくれと懇願する
ジャベールは苦悩する「情けなどヘドが出る、俺と奴、法か善か、正しいのはどちらか1人、悪事は償われるのか、俺の信じていた世界は闇に消えた」と言って川へ身投げをしてしまう
助かったマリウスの周りには、革命軍は誰も居なかったが、コゼットだけが心の傷を癒してくれた
愛する2人を見たジャン・バルジャンは、マリウスだけに自分は罪人で、コゼットとは血が繋がっていないことを話し、旅立ってしまう
コゼットとマリウスの婚礼の日に、悪徳宿屋のテナルディエがあらわれ、下水道でお前を担ぐジャン・バルジャンを見たと言う
修道院で死を待つジャン・バルジャンのもとへ駆けつけたマリウスは「コゼット、君のパパは聖者だ、傷ついた僕を救い出してくれた」と
ジャン・バルジャンはコゼットに「憎しみに満ちた男が、愛に生きることを知った、お前を預かった時からだ」と手紙を渡す
そして天に召されていくジャン・バルジャンに、革命軍の歌が聞こえてくる
地に苦しみは絶えぬが
希望の炎 灯り続ける
どんな暗い夜も
いつか明け 日は昇る
我ら今 再び
主の国で自由に生きる