アパートの鍵貸します
1960年 アメリカ映画
監督 ビリー・ワイルダー
脚本 I・A・L・ダイアモンド
出演 ジャック・レモン
シャーリー・マクレーン
アパートの部屋を貸し生計の足しにしながら、上司の不倫を手助けし出世の足がかりにしようと目論むバクスター(ジャック・レモン)。ある日、自分の意中のエレベーターガール、フラン(シャーリー・マクレーン)が上司と関係をもっていることを知る。
⚫︎あらすじ
ニューヨークの保険会社で勤めるバクスターは昇進するため、4人の上役の浮気のために自分の部屋を貸している。
しかし、寒い夜中に外で時間をつぶしたため風邪をひいてしまう。
風邪で今夜はダメですと、今夜予約の上役に連絡すると、それじゃあ来週水曜日に変更すると言われる。
しかし水曜日も予定が入っているため、水曜日の予約の上役に連絡をする。
ある日、シェルドレイク部長に呼ばれて「社内でいかがわしいことをしているな」と言われ、秘密にしてやる代わりに今夜は俺に部屋を貸せと言われる。
シェルドレイク部長から昇進させると約束され、浮き足だったバクスターは、前から好きだったエレベーターガールのフランをデートに誘う。
しかし、シェルドレイク部長のお相手はフランだったのだ。
バクスターがデートに誘った日に、フランはシェルドレイク部長と別れ話をしていた。
「ジェフ、ひと夏楽しく過ごしたわ、よくあることね、家族は田舎へ、ご主人は浮気する、そして9月になればグッバイ…」
シェルドレイク部長と別れ話をしたフランはバクスターの部屋とは知らずに睡眠薬を多量に飲んでしまう。
アパートに戻ったバクスターが、フランの異変に気付き、医者を呼んで何とか一命をとりとめる。
その後、妻と別れることになったシェルドレイク部長がバクスターにフランと会うから鍵を貸せと言われたが、貸さずに昇進も要らないと言って会社を辞めてしまう。
シェルドレイク部長からその話を聞いたフランは、走ってバクスターのアパートへ行く…
⚫︎感想
なかなかいいお話しでした。
主人公のバクスターは出世のために上役たちの浮気のため自分のアパートの鍵を貸していました。
そのため、いつもセックスの声が漏れているロクでもない男としてアパートの住人から見られていました。
でも本当は出世のために自分のアパートをホテル代わりにしていたんです。
「ジェフ、ひと夏楽しく過ごしたわ、よくあることね、家族は田舎へ、ご主人は浮気する、そして9月になればグッバイ…」と言うフランのセリフ、前にもアメリカ映画で同じようなシーンを見たことがあります。
アメリカではひと夏の浮気が、よくあることのようですね。
会社内でクリスマスパーティーが始まり、社員は歌い、踊り、あちこちでキスをする。
やはり、西洋文化と東洋文化の違いがあるように感じました。
⚫︎ジャック・レモン
世界三大映画祭すべてで男優賞を受賞したアメリカの俳優。ハーバード大学出身。
⚫︎シャーリー・マクレーン
コケティッシュな魅力のあるアメリカ女優。コケティッシュとは色っぽくて品がある女性のことを言います。
彼女は親日家でも知られ娘にはサチコと言う名前を付けました。娘のサチ・パーカーは日本の映画「西の魔女が死んだ」に出演しています。