メイキング・オブ・モータウン
2019年 アメリカ・イギリス合作映画
監督 ベンジャミン・ターナー
脚本 ゲイブ・ターナー
出演 ベリー・ゴーディ
ダイアナ・ロスのいたスプリームス、マイケル・ジャクソンのいたジャクソン・ファイブ、ライオネル・リッチーのいたコモドアーズ、すべてモータウンからです。
⚫︎あらすじ
オープニングにテンプテーションズの「ゲット・レディー」が流れる…
そして、モータウン創立者ベリー・ゴーディの話からはじまる。
「白人も黒人も同じ、転べは痛いし、楽しきゃ笑う。ある日、黒人向けの新聞を白人に売ると飛ぶように売れた。そこで兄を誘って売ると売れない、黒人の子は1人ならキュートだが、2人は脅威だ」
デトロイトのフォードで、車の組み立てラインを学んでモータウンの基礎にした。
発掘、契約、養成…
そしてスモーキー・ロビンソンという天才作曲家と出会い「彼はカサノバだから」と褒めたたえる。
(オープニングのゲット・レディーはスモーキー・ロビンソンの作曲)
(カサノバとは1000人の女性と関係を持った史上最高のモテ男)
モータウンに11才の天才がやってきた。
目の不自由な彼はピアノも、ドラムも、ハモニカも天才的に弾きこなした、そうスティービー・ワンダーだ。
「僕はおもちゃで遊ぶように楽器を弾いていた、でもダイアナ・ロスの声を聞いた瞬間、恋に落ちた」
ステージに上がったスティービー・ワンダーは客の反応を聞いて、それをその場で曲にしてしまった、スティービーが
「セイイェー」 客『イェー』
「イェーェー」 客『イェーェー』
「イェイェー」 客『イェイェー』
そう全米シングルチャート1位に最年少の13才で輝いた曲「フィンガーティップス」だ!
そしてマイケル・ジャクソンがあらわれる。
スモーキーは「何だこりゃ⁈」と驚いた!
(マイケルのオーディション風景が流れるが、これだけでゾワッとしてしまう…)
スモーキーが、クラシックを掛け合わせてできた曲が「マイガール」、テンプテーションズが歌い、ピードルズを抜いて1位になる。するとビートルズから祝電が届いた。
当時は、バスでツアーに出掛けると南部の黒人差別に驚いた。トイレさえ命懸けだった。コンサート会場には白人と黒人の間にロープが張られた。それでも頑張っているモータウンのところに、キング牧師が来てくれた。そして手を組みたいと。
そして状況が変わる。エドサリバンショーにスプリームスが出演した。テレビが国境を解放したのだ、そして黒人文化が初めて理解された。
(スプリームスはダイアナ・ロスのいるシュープリームスのこと)
才能が集まるモータウンはお互いが切磋琢磨しながら大きくなってきた。すると、たかりに来るヤカラも出て来た。そしてモータウンを出て行くやつもいた。
スティービー・ワンダーとは新しい契約を交わした。そしてスティービーは素晴らしい曲「迷信」を引き連れて帰って来た。
新しい契約はカッコいい黒人のボーカルグループを生み出した。ジャクソン・ファイブだ。彼らはアニメにもなった。
時代の変化、そして戦争がアーティストたちを変えていった、マービン・ゲイは戦争を歌にした。「ホワッツゴーイングオン(何があったの)」だ…
⚫︎感想
モータウンの歴史がわかる映画です。
創立者ベリー・ゴーディの人柄の良さが伝わります。ベリー自身が作曲した曲がヒットしたにもかかわらず儲からなかったので、ならば自分で会社を作ろうと考えたんですね。
デトロイトのフォード工場で組み立て作業をしていて気づいたことをモータウンに生かして創立したということです。
またスモーキー・ロビンソンという偉大な作曲家と出会い、リスペクトしています。スモーキーは作曲もしますが、歌手ミラクルズとしても活躍します。見ていて二人の仲の良さが伝わってきます。
ベリー・ゴーディの仕事ぶりは芸能関係者はもとより、見習うところが満載でした。
⚫︎モータウンのアーティスト紹介
ミラクルズ…スモーキーの居るグループ
スプリームス…ダイアナ・ロス
ジャクソン5…マイケル・ジャクソン
コモドアーズ…ライオネル・リッチー
スティーヴィー・ワンダー
………
まだまだいますがこのへんで。
ベリー・ゴーディは黒人のレーベルを立ち上げ、素晴らしいアーティストたちを世に送りだした人でした。
物語には、創立者ベリー・ゴーディとダイアナ・ロスの恋物語も描かれています。