サピエンス全史 ユヴァル・ノア・ハラリ
人は物語をつくり進化してきた…
お金・宗教・国家などの物語を創り、概念を共有することで大きな群れをつくり生きてきた。
これは進化の図でなく他の種を滅ぼして来たという図だ。
犬にはチワワや柴犬がいる、熊にはヒグマや
シロクマがいる、なのになぜか人類は1種類。それはホモ・サピエンス(人・賢い)が他の人類を絶滅させてきたからだ。
30万年前 火が登場
人類は他の動物より弱いので昆虫や木の実、骨髄などを食べていた。
しかし火により、光、暖かさ、武器、料理などが出来る。生の食材を食べるより、消化も良く、病原菌や寄生虫を排除できる。火のおかげで人類は食物連鎖の頂点になる。
7万年前 認知革命
→目に見えないものを信じるようになる
虚構が創り出したライオン人間
食物連鎖の頂点になった人類だが、他の種類の人類との争いが残っていた。中でもネアンデルタール人は、脳も筋肉も大きく、道具と火を使う狩が上手い種族だった。だがホモ・サピエンスは7万年前にたまたま作り話や噂話、架空の物事を信じる能力が備わった。
今で言うと、お金、神様、天国と地獄、男らしさや女らしさなども幻想といえる。その証拠に赤ちゃんは1万円札を欲しがらない、欲しがるのは価値があるという作り話を信じているから。
3万年前 大勢の群れを作る
ホモ・サピエンスは認知革命によって、「群れのために良いことをすれば天国にいく」とか「あの人に従えば上手くいく」という作り話や虚構、ストーリーを信じることで大勢が団結する。
他の人類は100人程度までで、それ以上はまとまらなく、バラバラになり喧嘩や争いが起こり分裂してしまう。ホモ・サピエンスは目に見えない作り話を信じる能力と、伝える言語能力があったために大きな群れを作れた。大きな群れのホモ・サピエンスは数の暴力で他の人類を駆逐していった。
作り話は、あらゆる人を納得させ、誰からも信じてもらえる質の高いことが大事。会社の企業理念や宗教も同じだ。相手を納得させて心を動かす考えであればあるほど多くの人が動き、協力する。3万年前ホモ・サピエンスは大勢の群れを作り他の人類を滅ぼした。
1万2千年前 農業革命
→狩猟採集をやめて農業を始め人口が増加
中東で始まった農業により安定的に食料確保できるようになる。危険な狩猟と比べて安全で、毎年子供を産めるようになり人口が増加。しかし穀物ばかりで栄養不足になり、過労、ヘルニア、関節炎で亡くなる人が増えた。
定住することで感染症にかかりやすくなり、土地や食料を奪い合う争いが起こるようになる。そのため20歳まで生き延びる人は減り、3人に1人は亡くなっていた。農業革命は失ったものも大きかった。
5000年前 お金の誕生
お金、宗教、帝国という3つの概念ができる
農業→人口増加→都市や王国の誕生
農業以外の仕事が誕生する。大工、聖職者、兵士、靴職人、医師、様々な職業になり物々交換では取引が難しくなってくる。物の保管や運搬もやりづらい。そこでお金が出来た。
しかし皆んながお金に価値があると信じないといけない、そこでお金で税金を払うようにした。皆んなはお金を稼ぎ、税金をお金で払うようになった。
農耕で人が早く死んだり、病気になりやすくなったり、自然災害を受けやすくなったらことで宗教が生まれて広まる。
500年前 科学革命
→人類は無知を認め科学革命が起こる
そして物事を科学的に分析するようになる
科学革命以前は全て神がなされたことと考えていた。しかし1492年コロンブスのアメリカ大陸発見で人類の考え方が変わる。「私たちはこの世界を何も知らない」ということがわかってしまった、無知の知だ。そして「知らないことを知りたい」という関心が宗教から一気に科学に流れ始める。
身の回りのことを神ではなく数字、統計、確率、科学などで解き明かせるのではないかと考え、科学を応用すれば武器、兵器、便利な機械を作り新大陸を支配できるかもと考え、儲かるとも考えるようになる。
このことから科学にお金が注ぎ込まれ、ガリレオやニュートンらに科学の発見がなされる。
そうして成長しそうな分野に投資する資本主義が台頭してくる。
資本主義の根底には「科学者が価値ある発見をしてくれる」という期待がある。メッセンジャーRNAもそうだ。
200年前 産業革命
人類は時間で働くようになる。科学革命で火力、風力、水力を応用して様々な産業が発展した。プラスチック、シリコン、アルミなどの新素材が使われ始めたり、工場にベルトコンベヤーが付いたり、農業をトラクターでやり始めたり、蒸気機関車が誕生してきた。人類は工場で働き、多くの人が協力して、1つの商品を作り始めた。それに伴って時間が統一されることになる。
当時はまだ時間を各地域が勝手に決めていた。
1人で働いているときは良かったが、工場で皆んなが分業し始めると、誰かが1分遅れると皆んなが負担になる。そこで1880年にイギリスのグリニッジ天文台の時刻にすべての時計を合わせることにした。
こうして産業革命により生産性が上がると、ついに人類史上はじめて需要が供給を上回るようになる。つまり食べ物や洋服などの商品が生産され過ぎて人々が消費しきれなくなってきた。
そうなると製造業者や資本家は困るので、「もっと買わなければいけない」という消費主義が生まれる。
その後、人類は核兵器を作り、ロケットで月に行くなど様々なことを成し遂げてしまう。この変化の速さは加速して、ここ10年の速度はとんでもないことになっている…

