ポセイドン・アドベンチャー
1972年 アメリカ映画
監督 ロナルド・ニーム
脚本 スターリング・シリファント
原作 ポール・キャリコ
出演 ジーン・ハックマン
転覆した船の中、生き延びるために行動する人たち。人は神だのみでだけでは何も起きない、勇気を出して今すぐに行動しろ!と教えてくれる映画です。
⚫︎あらすじ
豪華客船ポセイドン号は、1400名の乗客を乗せてニューヨークからギリシャに向かっていました。
大晦日の夜に年越しパーティーでにぎわっているときに、ギリシャ沖で海底地震が起き、32メートルの大津波に襲われ転覆してしまいます。
生き残った船客は超人的な勇気で脱出を試みます。
⚫︎感想
船が逆さまになるので船底が上になります。船にはあちこちに空気が残っているためすぐには沈まず、沈むまでに10時間かかった船もあると少年が言います。
という博士ちゃん的な子どもの意見を聞いて、船底を目指して登る人たちと、その場で救援を待つ人に別れます。
(ここで救助を待つ人は水の中に…)
上にある船底へ向かう途中で、別の生き残っている人たちと出会います。その人たちは船医の意見で船首に向かっています。しかし牧師(ジーン・ハックマン)は、船尾へ皆んなを誘導しようとします。
このとき、船首と船尾どちらに向かうのが正しいかでもめます。
(人数が多いほうが正しいのか!?)
(民主主義?)
(知恵と勘だな、野生の嗅覚とか)
この頃には、皆んなわがままになり、人の言うことなんて聞かなくなってきます。
太っている人は上手く動けないし
気の弱い人は足がすくんで動けない
そんな人を励まして進む人もいますが
けなして邪魔者扱いする人もいます。
(こういう時こそ本性が出るよね…)
途中で潜水して移動しなければいけない
ところがあって、足手まとい扱いの太った人が潜水の上級者だったんです。そして皆んなを助けてくれます。
(人にはそれぞれ得意不得意がある)
(皆んなで力を合わせろって言う映画)
(よく出来た人間ドラマなんだな)
そしてようやく鉄板が一番薄いプロペラシャフトに着きます。ここの鉄板の厚さは1インチしか無いと少年が教えてくれたんです。
(1インチって、約3センチ)
そして救助隊により、少年と牧師の意見を信じて勇敢に行動した6人だけが助かります。
アドベンチャーとは
「冒険やわくわくするような体験」
です。
豪華客船ポセイドン号の中を
アドベンチャーする映画だったんですね。
牧師のフランク(ジーン・ハックマン)は
「神は一人ひとりの面倒を見ている暇はない。人間は自ら努力して苦しみを解決しなければならない」
「祈りだけでは問題は解決しない。人は行動しなければならない」
「神は弱きものは救わない」
と弁舌していることでアメリカの教会を追われ、アフリカの教会に向かう為ポセイドン号で移動しています。
祈っているだけでなく
自ら行動して、道を切り開け
っていう映画だったんですね。