日露戦争4. 李氏朝鮮での対立
⚫︎ざっくりまとめ
華夷思想(かいしそう)を持つ清と、ウエストファリア的な思想を持つ日本が朝鮮をどうするかでもめて日清戦争になって行きます。
日本と中国が朝鮮を釣ろうしているのをロシアが横取りしようとしている風刺画
もともと朝鮮には高句麗(こうくり)、新羅(しらぎ)、百済(くだら)という3つの国がありました。
その後、高麗(こうらい)という国ができますがモンゴルの属国になってしまいます。この頃の中国はモンゴル族がおさめる元(げん)でした。
中国では元から脱しようとした漢民族の明(みん)が立ち、同じく元から脱しようとした高麗を明が独立運動を助けて李氏朝鮮が建国しました。
そのため明から朱子学が入り官僚による体制になります。ですから朝鮮には日本の武士のような武力による階級が出てこないんです。
武官と文官という両班(りゃんばん)が官僚として貴族階級になっていきます。
これが後に中国のような王様中心の中央集権的な国家になって行きます。
すると外戚(がいせき)と呼ばれる王の奥さんの親戚が強い力を持つようになり、権力争いをするようになります。これにより政治が腐敗していきます。
これが明治維新期の朝鮮の状況です。清の冊封体制下(さくほうたいせいか)にあって他国とは貿易をしない鎖国状態でした。つまりは日本の尊王攘夷のような状態でした。
その清を中心とした世界観を持つ朝鮮に、ウエストファリア的な対等国として日本から手紙を出しますが朝鮮は「偉そうだ」ということで拒否します。そして日本と朝鮮の関係がこじれていきます。
当時朝鮮のトップだった大院君(ダイインクン)は日本を拒否しますが、次に力を持った閔妃(ビンヒ)は日本と国交を結ぼうとします。
しかしそのために旧大院君側がクーデターを起こしたりして、鎖国を守る側と開国する側で内乱が続くようになっていきます。
このことで日本側の朝鮮と、清側の朝鮮に分かれていき日清戦争に繋がっていきます。
まずヨーロッパで産業革命が起き、大航海時代になり、ヨーロッパの国々は主権国家という考えになり帝国主義的になっていきます。その国々がアフリア、アジアへ植民地を広げていきます。
中国はもともと大きな東アジアの覇権国家だったのでヨーロッパと衝突しますが、アヘン戦争でボコボコにされてしまいます。
それを見ていた日本はヤバイと思って近代化していきましたが、朝鮮は中国冊封体制の中にとどまろうとしました。
ウエストファリア的考えを持った日本と、冊封体制を持った中国が朝鮮をめぐって対立していくことになります。
⚫︎感想
中国を中心とする華夷思想で生きていた朝鮮からすれば日本は下等国です。その下等国の日本から同格のような手紙は受け取れなかったんでしょうねぇ。
でも朝鮮の中にも日本びいきの人もいて分裂していたんですね。
4回の長い文章ありがとうございました。
1回目はこちらから見てください!
↓

